今更ながら『深海のYrr』を読んだ

大体出版から一年遅れ。

サスペンスとか言われてますけど、SFですよね、これ。
なんか黒のカバーだったので気付きませんでしたよ。ハヤカワのくせに!
多分いつものあの地味な水色カバーだったなら全然売れなかったんじゃないだろうか。
あの控えめな地味さがいいと言うのに。創元SFだって地味なピンクですし。
そんなにSFジャンルじゃダメか。


さて置き、今更ネタバレも何も無いと思うので。
まぁ普通のファーストコンタクト物ですよね。
それに異様な量の科学薀蓄を詰め込んだ結果が、中身1600ページだぜ的宣伝の結果になったと。
テキスト量自慢と言えばエロゲですね。シナリオが○○MByte超えたら大作らしいですよ。これなんてエロゲ

アメリカがひどい扱い

あと日本の扱いも違う意味でひどい。

けど欧州の人って確かにこんな事考えてそうなイメージ(偏見)。
逆にアメリカの作者だと日本の扱いは全然違うように思う。
日本はどうなのかなぁ、まだまだ欧州幻想がある人は一杯居そうだけど。

作者近影のあのナルシーっぽさは異常

何がそう感じさせているんだろう? 角度?
主人公の「わざと着崩して〜、わざと色のセンスの悪い服を〜」とかちょっとアレなセンスは絶対作者由来に違いないと確信しています。
この作者なら絶対やりそう。いや、やっているに違いない(偏見)。



SFと見なければ結構面白かったと思う。
けどこんな分厚いファーストコンタクトなSFを読むなら、
J・P・ホーガンの『巨人たちの星シリーズ』でも読んだ方が幸せになれると思う。