世界を広げる行為とルールを広げる行為

MMORPGと対戦ゲーの広くて深い溝。


ネトゲの中でもMMORPGと対戦ゲームには広くて深い溝がある。
その一つがネトゲの真髄でもあるアップデートだと思う。


MMORPGのアップデートが「世界」を広げる事に対して、
対戦ゲームのそれは「ルール」が広がる事を意味するからだ。


ルールの変更はそのバランスを否応無く動かす。
こうして得てしてネトゲの対戦ゲーでは「このアップデート要らねぇ!」となる。
その本音はともかくプレイヤー達は表向き「公平な」勝負を求めているから。


だからといって、アップデート無しではビジネスとして成立しない。
そこで運営・開発はアバターなどに逃げたりする。
結局プレイヤー達の声に押されて運営・開発はバランスが変わる事を承知でアップデートを行う羽目となるのだけれど。
そして案の定プレイヤー達に「アップデートしなければ良かったのに」と嘆かれる。

ぼくたち魚。止まったら死んじゃう魚。

MMORPG運営にせよ対戦ゲー運営にせよ、どちらも止まったら死んでしまう。
世界を広げる続ける行為とルールを広げ続ける行為、両者を較べたらきっとルールを広げる方が苦しい。
世界を広げて失敗しても最悪毒にも薬にもならないが、ルールを広げて失敗したらゲームが成立しなくなってしまうから。


そう考えるとアバターが増えていくばっかな対戦ゲーも仕方ないな、って気分になったり。