「ネトゲをやっても意味・価値が無い」の説得力

またリセットボタンを押されてしまった悲劇。

人生にリセットボタンは無い - maukitiの日記
前回のFF11では運営に。


そして今回は母親に。
日々是遊戯:オンラインゲームのデータを消され、修羅と化した少年が話題に - ITmedia Gamez
痛いニュース(ノ∀`) : 母親にネトゲのデータを消され、修羅と化した少年 - ライブドアブログ


何で母親がこうして行為に踏み切ったかと言えば、恐らく、
「その行為に意味は無い」と言いたかったんではないかと思う。そんな事ばっかやってても意味が無い、と。
そしてその「意味の無さ」をリセットボタンを押す事で正しく証明して見せた。

リセットボタンが無い世界は、リセットボタンがある世界より価値があると言い切れるか

当然現時点では、
現実が生活で、ネトゲなんて虚構だ、と言い切ることはできる。
この母親の行動はその意味では多分100%正しい。


けど近いうちに(多分今でも多少は居る)、
ネトゲで金銭的にも生活していく人が出てくるんじゃないかと思う。RMTとかで。*1
それはネトゲという仮想世界が大きくなればなるほどその可能性は高くなる。あと大作への人口集中も。
現時点でも例えば、中国と日本の為替格差を考えたら、
日本で人気のネトゲRMT目的でプレイし続ければそれなりに稼いでいける。そしてそれで生活してる人もいる。


これが進行していけばネトゲは何て呼ばれるんでしょうね?
全く価値が無いわけではなくなってしまう。
ライブドアさんのように虚業とか言われちゃうんでしょうか。虚業て。


そしていつか、
ネトゲ(あるいはそれに近い物)が生活、現実は出稼ぎ」*2となる日が本当に来るんじゃないかなぁ、と漠然と思ってたりします。

虚構と切り捨てる事ができない理由

さて、私がこうしてネトゲ寄りの立場なのは、
そもそもの私の立ち位置として、私自身がダメSF脳であるという要素があると思います。
だからネトゲってSF的な仮想・電脳世界の先鞭だと妄想してる部分が多分にある。
そういうものの憧憬が、自身がネトゲユーザーという点以上に、そこに懐疑的になりきれなくしてるんでしょう。
経験者だからこそそのデメリットは当然解っているつもりなんだけど。


例えばグレッグ・イーガンの『順列都市』みたいな仮想世界。
より一般的に言えば、マトリックスとか攻殻の電脳とかハルヒとか。
ガンダムによるロボット信仰と似た様なもので、多分私にもSFによる仮想世界信仰があるんです。


で、そうした未来が来ると信じているからこそ、
私は「ネトゲなんて価値がない」「虚構だ」という意見にあんまり賛成はできなかったりします。
そうやってネトゲを批判する事は簡単だけど、
もし本当に「金銭的に価値が出た時」や「実際の生活空間としての仮想世界」が出来た時言い訳出来なくなる気がして。


後者は僕が生きてるうちに見られるかさえ怪しいけれど、
前者に関してはあんまり遠くないんじゃないかなと。



そういうわけで、私のネトゲ論は多分に偏向しています。極論です。

*1:勿論BOTとかは除く

*2:某声優より