「リアル大事に!」はじめました

オンラインゲームEVE Onlineで仮想銀行を運営していたユーザーが、ゲーム内通貨を横領した。現実世界での借金を返すためだった。(ロイター)
(中略)
 「瞬時に決断した」と2児の父であるリチャードは取材に応えて語った。

 彼は、仮想マネーと現金を交換するブラックマーケットサイトを宣伝するスパムが送られてきて、それを見て、家の手付け金や息子の治療費を支払うために仮想マネーを現金に換えようと思ったと話す。

 「実行可能な手段だと思った。現実の問題を解決するために、盗むことにした」

Expired

横領て。これは新しい。
まぁそこに至る経緯も心境も理解できる。同じ立場だったら同じ事をするかもしれない。


なんだろうなぁ、金に困ってブックオフに漫画やらCDを、中古ゲーム屋にPSやらソフトを売り払う感覚なのだろうか。
逆説的にそれ位の(換金出来る程度の)価値はあるということか。


ネトゲ内の単純労働で稼いだ金、ではなくて、そこで培った信用を売り払ったと。
最初の一度のみ有効な手段ではあるけど、まぁ現実にも良くある手法だとも言える。そういった意味ではかなり現実的。

リアル大事に!

とかネトゲプレイヤーの皆さんは多分一度は聞いたことあると思います。
ネトゲ界の魔法の言葉。印籠。誰にもその言葉には逆らえない。
そして、今回の主人公のリチャードさんはまさに正しく「リアル」を最優先にしたわけです。


換金がバレた事はともかくとして、横領はゲーム上の規約には引っかからないらしい。
そういや昔のUOでは詐欺行為が認められていたっけ。それと一緒ということか。正しい人間の経済活動。



さて置き、もしこれで彼のRMT行為がばれなかった場合、ネトゲで「リアル大事!」にとか言っちゃう人は彼の行為をどう見るんだろう。
まさに彼は「リアルを最優先」させたわけだけど。