進むも地獄引くも地獄

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090918-OYT1T00117.htm?from=nwla
http://www.asahi.com/international/update/0917/TKY200909170447.html
米政府、東欧でのミサイル防衛施設計画を棚上げへ=報道 | ロイター


オバマ大統領が勇気ある決断をしたおかげで軍縮・核軍縮が進むはず!オバマ最高! という話。
うわぁ楽しそう。
まぁぶっちゃけた話をすれば、結局の所、東欧のMD配備計画以前の状況に戻っただけ、
という見方をすれば確かにそうかもしれない。


だけど、実際に今回の一連の流れで結果的に残ったものと言えば、
計画前の状況に戻っただけ+「アメリカが妥協した」、事なわけで。


このアメリカの妥協は政治的に言えば、
「誤ったメッセージ」をアメリカの同盟国・または友好的でない国に送る事になるんじゃないのかと。


アメリカが妥協するなら自分でやるしかない、とか。
アメリカが妥協するなら自分もちょっと冒険してみようかな、とか。


前者がよく言われる、アメリカの核の傘の不備による日本の核武装論だったりするわけで。
ちょっと前に必死に「大丈夫ですから!」とか言ってたのは何処に? という話になったりする。
後者はいわずもがな。


上記のように日本のマスコミの皆さんは軍縮進む!偉い! とか言ってるけど、(それが100%間違ってるとは言わないけれど)
他所から見ると、むしろ世界の不安定化を進める結果になっていると見られているかもしれない。


まぁこうした一連を「オバマのチェンジだ!」と言われれば確かにそうですけどね。長期的なアメリカ衰退の道。
アメリカの平和」「アメリカによる平和」まぁ独善的ではありますけど、その恩恵に世界で最も与ってきた日本としては、
恐ろしいやら悲しいやら。嬉しい人も居そうですけど。



人は見たいものが見える。というオチでした。