よくある「もう許してやれよ」「絶対に許さない」的なアレ

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091104-OYT1T00850.htm


うわー楽しそう。
まぁ実際の所、「過去の発言との一貫性、矛盾点を突く」というのは、一部の世界において、ありふれた攻撃手段ではある。
単純で有効であるが故に、ありふれている。


よくネット上でも他称右の人とか他称左の人とかの人がケンカしてますよね。
「以前は○○と言っていたのに、今回の件は違うお前の頭はおかしい以下略」的な。
だからこそインターネットでは過去の発言に注意しなければならない。
(逆に、ネット上で匿名で議論をする事の最大の利点はそこにある、という見方もできる)


こうした状況は政治家などの所謂「公人」や、前述のネット上の議論などでは良く見られる光景である。
ネット上の発言歴やそうした公人の過去の発言は、攻撃の対象として晒されてしまう。
こう見ると、何かあまりにも一般的の話のようにも見えるけど、実際はそんな事はなく、むしろこれらはレアケースだと言える。
数ヶ月や長い時には数年というスパンでの、過去の発言の一貫性や矛盾を問われるような状況は、まぁ普通の人ではあまり遭遇しない。
せいぜいその場での発言内での話が殆どで、数日とかそういうレベルではある。



しかし政治家はそうでない。


逆説的に、こうした攻撃に晒される事を前提とした上で、どういう言動をするかというのが政治家の条件だと言える。
以前政治家になった時に「料亭に行ってみたい」とか面白発言した人が居るけれども、まぁ一生言われるんでしょうね。政治家である限りは。
「もう許してやれよいや絶対に許さない」的なネットでよくあるアレ。
政治家の場合も、それが有効な攻撃手段であると認識されている限り、延々と過去の発言について言われる事になる。


今回の件もその意味で正しく、鳩山首相は過去の発言との一貫性を問われる事になるんでしょう。
そうした点を攻撃する事は、単純で、且つ有効であるが故に。
恐らくこれからの政策議論の正否を問うよりもよっぽど、単純で、有効であるから。


下らない事に時間を使っているなぁと嘆く声も理解はできる。
カップラーメンの値段やらホッケの煮つけがどうだとかよりは進歩しているという嘆く声もまた理解はできる。



さて置き今回の件は、過去首相があの発言をした時点で、
・なんとなく勢いで発言した。
・絶対にバレるわけが無いと思っていたので発言した。
・本当に何も知らずに正義感のおもむくままに発言した。
結局どれが国民にとって一番ダメージが少ないか、と考えると一番上になりそうな辺りが悲しい話だと思います。