今は「まだ」使い道が無くて良かった

世界初の「人工食肉」作られる | スラド
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1345376.html


また僕らが夢見たディストピアに一歩近づいてしまった。
引用先でも言われているように、
これが例えば外宇宙探索等や飢餓地域への助けとなるのか、あるいは『ソイレント・グリーン』のような世界へと続くのか。


安価な人工合成食料、というのはまぁよくあるSFネタではある。
SFの世界の構成要素としてのこうした人工合成食料と、しかし現在の世界で問題にされるような食料問題とは全くの別次元の話なのが泣ける。
それは何処までいっても結局「金」の問題でしかなく。まさに正しく「同情するなら金をくれー!」な世界。


その意味で多くのSF作家達が夢見たディストピアはまだ実現しそうにない。
家畜のように人類を管理し飼う事と、飢餓になろうが基本的には関与しない事、どちらがより非人道的か? と言われたら困る話ではあるけども。


私たちは今はまだこんな「人口食肉」やあるいは「遺伝子組み換え」に対して素直に拒否感を示す事はできる。
そのような手段に頼る必要が、今はまだ、ないから。
それは逆説的に、頼るようになってしまったらもう終わりということなわけで。地球ヤバイ。


その意味で温暖化の為とかベジタリアンの為とか言ってる今はまだ「牧歌的な平和」状態なのかなぁと思ったりする。