http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100210/plc1002100941008-n1.htm
【ワシントン=佐々木類】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐって日米関係が悪化する中、ワシントンでは両国の元政府高官や学者らによるシンポジウムが活発に開かれている。今年は日米安保条約改定50周年の記念に当たるが、知日派の元米政府高官からは「民主党は(米国と)同じ概念を持っていない」との発言まで飛び出し、同盟の行方に対する疑問や懸念が噴出している。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100210/plc1002100941008-n1.htm
やっぱりオバマ大統領の最大の失敗は、駐日大使にジョセフ・ナイ*1を選ばなかった事だと思うんですよね。ええ、勿論僕の偏見です。もし居たら生で国際関係論の授業やってくれたのに! ジョン・ルースって誰だよ、「ジョ」しか合ってないよ!
あと誰ですか駐日大使なんて論功行賞の楽なポジションだ、とか言ってたの。
ハンチントンの『文明の衝突』で言われてた日本の追随戦略*2で、いつかそのうち「日本はアメリカを捨てて中国になびくよ」という予測に対して、「そんな事当分あるわけないプギャー」してたはずの日本が、何かいつのまにか某小沢さんによる中国とアメリカを秤にかけるようなパワーゲーム最前線になってるのはまぁ笑える話です。笑えないか。がんばれジョンルース。
実際の所、こうした国際政治学者とかが言う事が「絶対に正しいのか?」と言われたらまぁそりゃ確かに間違っているかもしれない。今はともかく、もしかしたら100年後、彼らは間違っていた的な結論が出ているかもしれない。かもしれない。
もしかしたら、僕たちのようなド素人が「アメリカの抑止力(笑)」とか「軍事力(笑)」と言ってる事が実は正しいのかもしれない。けどそれは僕たちが野球やサッカーの試合見て、「あの監督すげー馬鹿」と言ってるのと大差ない話なんですよね。
何故、彼らの話に意味があるのかって、実際に「彼ら」が世界を動かしているから。
勿論「あの監督はクソだ」と言うのは自由です。けど実際にやってるのはテレビの向こうの監督なんです。実際に(少なくともつい最近まで)アメリカを動かしているのは彼らなんです。彼らが実際のプレイヤーなんです。そして日本自身も。
そんな彼らの話を聞かない、あるいは彼らに無視していると思われる。そうなれば、「同じ概念を持っていない」とか「現実を見ようとしていない」と非難されるのはまぁ仕方ない話ですよね。
この話で重要なのは、
別に彼らの言ってる事(所謂アメリカの論理とか)が絶対に正しいから、反発するのは間違っている。と言いたい訳では勿論ないんです。
世界で何が起きているか知らない、そこで誰が何を考えているか理解しようとしない。そうした事は正しいとか間違っているとか以前の、現状認識の話なんですよ、と。そして、そうした態度が怒られているんですよ、という話でした。