いつか飲酒文化のなくなる日

なんか盛り上がってる飲酒文化のお話。
飲めない人は飲めない理由をきちんと説明すべき。学生じゃなくて社会人なんだから - Togetter
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うん、まぁ、がんばれという感じです。その議論や是非自体には特に感想もないです。


さて置き、よくSFとかで描かれる(近)未来世界で「喫煙文化」が衰退・消滅しているっていうのは、よく、というかかなりあるんだけれども、逆に飲酒文化が衰退しているっていう設定ってあんまりないんですよね*1。ロボットとかアンドロイドとか人工知能に「酔っ払うとか理解できない」とか語らせたり*2、即効性の酔い醒ましがあったりはするけれど、飲酒文化自体は大抵普通に残ってる。

 とはいえ、WHOから目の敵にされたことで、いまや完全に“迫害”の対象となったたばこの例もある。「飲み放題」がなくなる日、がくるかもしれない。

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まぁ実際、喫煙ほどではないにしても、飲酒にも多くの有害な作用があるわけだ。直接的な健康被害から酩酊による社会的な被害まで。
「たばこ」はそうやって喧伝あるいは啓蒙されていった結果、今現在恐ろしい速さで公共の場から駆逐されていっている。そうやっていつかアルコールも駆逐されてしまうんでしょうかね。
この辺は「ワインが水」なんて言われる某国の人たちとは社会観が違うのかなぁとは思います。例えば日本はたばこ文化の否定は欧米に較べて遅かったとも言われているけれども逆に、日本人の持つ「一般的にあんまり酒に強くない体質」というのはもしかしたら、酒文化の否定を世界でも早くにもたらすのかもしれない。とか。


まぁ実際この流れでいけばそうした未来は来るかもしれない。来ないかもしれない。
けど多くの人々だって、数十年前まではきっとここまで急速に喫煙文化が否定されまくっているなんて、まったく考えてもいなかったんじゃないかと。だから飲酒だってそうなってもおかしくはない。とはいっても「禁酒法*3」の失敗例もあるわけで。まぁ理想に燃えるアメリカらしいと言えば確かにそうなんですけど。


SF的に未来を考えるなら飲酒文化の未来は、「文化・マナー・嗜み」として残るかどうかって辺りでしょうか。タバコが「ださい」「かっこ悪い」「不健全」なんてレッテルが貼られたように。「飲酒が許されるのは21世紀までだよねー」なんて世界。おそらくそんな非公式な規制こそが存続の鍵を握るんでしょう。公権力がやったらまた禁酒法の二の舞ですし。


ということで、維持派の人はそんなレッテルが貼られないように、そして反対派の人は上手いレッテル貼りの考案を、どちらもがんばれ。

*1:僕が単に無知なだけかもしれないので、もしあったらごめんなさい

*2:たしか『ロボットの魂』だとロボット自身も機械的な装置で酔っ払う

*3:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E7%A6%81%E9%85%92%E6%B3%95