収集癖とネトゲの関係性についての至言

ということでちらほら年末商戦の時期であります。
そういうのってやっぱりネトゲでもよくあるお話でありまして。それはもう基本無料なネトゲでよくある所謂ガチャガチャ系などは、この時期になるとすんごい狙った物を色々出してくるわけであります。そして蒐集家な皆様の散財が始まると。
蒐集家って集める対象が何であれ、大抵の物は興味のない他人からすると、ほんともう理解のできない世界が多いですよね。「無駄な金使ってるなぁ」という半分呆れ混じりの視線。現実の世界でもいろいろ言われますけど、ネットゲームでは特にその傾向は強い。その意味のないレベル上げなどと関連して、ネトゲでの収集癖みたいなものも一緒に批判されてしまう。アイテムコンプリートしたいとかそういう欲求。


で、よく言われるのが「ネトゲで物を集めてどうすんの?」「ただのデータを集めてどうするの?」という批判とか揶揄。
その反論としてとある蒐集家の方が仰った一言に目から鱗でした。

あとただのデータだからこそ集めやすいんですよ。リアルで使いもしないゴミ集めたらそれこそゴミ屋敷。*1

なるほどなぁ。代表的な一つで、良く言われるのが「本の置き場がない」なんてことが言われますけど(というか僕もそうなんですけど)、その物の物理的スペースを気にしなくて良いというのは、確かに蒐集家にとってある意味で理想世界の一つではあるのかもしれない。
勿論金銭的な出費もそうだけど、多くの蒐集家が必然的に対処しなければいけなくなるのが、そうした「置く場所」という問題だから。


その意味でネトゲって、究極的には自己満足という蒐集癖を満足させるのに適したツールなのかとも思います。
「データはいつか運営の都合と共に消される(だから意味ない)」といっても、まぁ多くの私たちが抱いてしまう薄い蒐集癖、食玩とかショップのおまけだとか、そうした軽いものだったら少ししたらすぐに飽きてしまうわけで。それが死ぬまで一生の趣味になるという例はあまりなくて、殆どの場合で、そのうちにいつか飽きてしまうように、元々その寿命は大して長くない。
だったらそのわずかな満足をデータという形で蒐集するのも一つの答えなのかもしれません。場所も取らないし、ゴミにもならないし。