韓国の悲しい慧眼

だからさっさと国連改革しとけば良かったのにね、という後の祭りのお話。


韓国軍、黄海での射撃訓練実施へ 安保理は対北非難声明見送り 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News

 一方、国連安全保障理事会(UN Security Council)は19日、緊迫する朝鮮半島情勢について協議するため緊急会合を開いたが、声明案の合意には達しなかった。ただ、協議は今後も継続される。
 複数の外交筋によると、11月23日の北朝鮮による韓国・延坪島(Yeonpyeong)への砲撃について、西側諸国は北朝鮮を名指しで非難する表現を盛り込んだ声明案を提案したが、中国はこれを拒否した。
 ロシアのビタリー・チュルキン(Vitaly Churkin)国連大使は声明案の合意には達しなかったと述べ、米国大使は「溝は埋まりそうにない」との見方を示した。(c)AFP

韓国軍、黄海での射撃訓練実施へ 安保理は対北非難声明見送り 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News

ということで、国連安全保障理事会で声明を出すことはできなかったそうです。
以前の日記で、「はじめから安保理に提起さえしないという韓国*1」の話を書きましたけど、やっぱりその韓国の予測は悲しいことに正解してしまうと。出来ることなら当たらない方が幸せだったのに。しかしそんな望みも虚しく、案の定、安保理で合意することはなかった。
まぁこれもまた以前書いたお話ですけど、結局冷戦の時代に戻っただけの話ですよね。


とはいえ、以前とはそれなりに変わってることもあるわけでありまして。例えば今回の件では、ロシアが米中の妥協点をどうにか探そうと頑張ってみたり。ロシアがそんなことするなんて、かつての時代を考えると、すごい愉快な話ですよね。こうして中の人たちのポジションを少し変えただけの同じ物がまた再び形成されている。
中国にとって朝鮮半島の問題はあまりにもクリティカル過ぎてこうした構図に陥ってしまうだけだ、とは擁護することも確かにできるんだけども。しかしだからといって、こうした硬直化した対立構造が、例えばインド−パキスタン間での問題やイランの問題、あるいはアフリカの問題と段々その周縁部に行くに従って緩和されていくような見込みがあるのかと言うと、それもまたさっぱりなわけでありまして。
その意味で今回の、どうせ安保理では結論が出ないという、韓国さんの悲しい慧眼に続く「次の慧眼」が一体何処で出てくるのかが焦点になるんでしょう。今からドキドキしますよね。