『放浪息子』読んだ

ということで、話題沸騰中の『放浪息子』のお話。面白いと思います。僕はいつもの如く、アニメ一話見る→これはくるね!→原作漫画一気読み、のパターンです。なのでアニメ派な人には、多分ネタバレはないと思いますけど、気になる方はスルーしてください。


ということで以下適当に雑感。

  • 見慣れたはずの「特異点崩壊」*1
    • 少し前の日記で「ハーレムアニメと原理的には近い」とか書きましたけど、それはつまり、どっちもあり得ないような状況が用意されてる所がそっくりですよね。いや勿論その手法を批判しているわけではなくて。主人公が何故か異様にモテモテなのは、そうした事によって魅力的なヒロインたちを「様々に」描写する為であるし、何故か異様に同性愛や女装好きな人びとが集中するのはそれによって「様々な」マイノリティー心理的葛藤を描写する為であるのは勿論解ってるんです。
    • でもやっぱりさすがにハーレムものは見慣れたけども、こうして見慣れないジャンルが出てくると特異点崩壊してるってスゲーな、と思います。結局の所は基本的には同じことをやっているのに。いやー習慣って怖いですよね。
  • 火遊びをしている子供を見ているようなハラハラ感
    • もしくは死亡フラグを見ている気分、あるいはパニック映画とか。「おいバカやめろ、そんなことをしたらトンでもないことになるぞ」と思ってしまうような海外ドラマにありそうな、家にある銃をおもちゃ代わりにしている子供とか、「行ってはいけない」と教えられている場所で遊ぶ子供とか、いやもうそれ絶対ヒドいことになることが明示されるようなシチュエーションが続いてドキドキします。もう破滅がいつか来るか解っているのに前段・対比構造としてまず平和な日常が描かれるパニック映画を見ている気分です。ほんと無邪気に火遊びしている子供を見ているのは怖い。
  • 同性愛差別とか無理解とかうんぬん
    • について本当は書こうかと思ったんだけど、なんかすごい盛り上がってて怖いのでいつか忘れた頃にしようと思います。多分僕も忘れそう。それか何事もなかったかのように数日後書いてるか。
    • といってもあんまり書くこともないんですよね。せいぜいサルトル先生の『ユダヤ人問題についての考察』を引き合いにそれっぽいことを言うことしか出来ない。

*1:オーガスというよりもスパロボ的な「特異点が崩壊するとどんな偶然も起こりうる」な意味で。