少なくとも日本では。あ、このお話はあくまで短期観測であり無根拠であり皮肉でありジョークです。
脱原発の動き、気候変動対策には「悪いニュース」 IEA 写真1枚 国際ニュース：AFPBB News
よく日本の原子力発電所を止めたらその分火力発電に頼る事になって「CO2が増加するのでけしからん！」なんて言う人がいますけれども、それって微妙にズレてるんですよね。
むしろ今原子力発電所を一斉に止めたら多分CO2排出量って減ると思うんです。だって日本の経済が壊滅的なダメージを受けるから。そして経済が停滞するということは一般的に温室効果ガスの排出量が減ることを意味している。別にここでその「経済がやばいから原発を止めるなんて云々」の議論をしたい訳ではなくて、むしろ重要なのは、現在の日本がこうして短期的にでも電力不足に陥っているということは殆どつまりそのままCO2削減が事実上できているという点なんです。
それは例えば再生可能エネルギーに代えていくことよりもずっと簡単に。『景気後退』こそがそれを成し遂げる。
もちろん原子力とか火力とか水力とか云々ということも重要なんだけど、それよりも結局の所、その電気利用を通して『経済活動する事こそ*1』が温室効果ガス排出の根本なんだから。
だからこの方の発言はそれなりに正しい。
国連、日本の温暖化対策見直しに反対を表明 : 環境 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
フィゲレス事務局長は「日本政府から（見直すとの）情報は得ていない」と述べ、「日本政府は災害を乗り切ったうえで、（新たな）エネルギー基盤構築に向けて前進すべきだ」と強調した。
国連、日本の温暖化対策見直しに反対を表明 : 環境 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）
「原発が止まり電力消費量が減るなら温暖化ガス減るじゃん、やったね！」ということを彼は仰っているんだと思います（超意訳）。それってまぁ見方によってはそれなりに正しいとも思うんですよね。
*1:私たちの家庭由来での排出量は全体の二割しか占めていないわけで。残りの8割を公共･産業部門が占める。私たちが頑張って各家庭で電気使用量を半分に減らしても、全体の5％位しか減らない。http://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg/index.html
