想いはともかく、力だけあればダメじゃないんだ

キラさんは間違ってたんだー。


「カダフィ政権ほぼ崩壊」米国務省報道官が認識 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
ということでトリポリ陥落をして「事実上のカダフィ政権崩壊」なんて言われるようになりまして。いやぁよかったですね。一件落着。第一部完。
……え、新政権? それはまた別のお話(第二部)であります。「もうちょっとだけ続くんじゃよ」オチです。間違えました、フラグです。


しかしまぁアメリカ軍の派遣がなかったとはいえさすがNATOさんちですよね。最初はどう見ても居ないほうがマシだったな反政府ゲリラな人たちも最終的には手を取り合って仲良くゴールです。しかしそんな今回のリビアの内戦でまた一つ一連の『アラブの春』における勝利の方程式の正しさが証明されたわけです。
つまり、政府側だろうが反政府側だろうが、軍事的に強い方が勝つ。
それは軍が政府から離反して民衆側についたチュニジアやエジプトであるし、逆に政府からほとんど離反しなかったシリアやバーレーンであるし、そして軍は離反しなかったものの欧米を敵に回してしまったリビアさんちの末路が証明しているお話であります。その大義はどうでもよくて、やっぱり最終的には軍事的に強力な方が勝つと。いやぁ身も蓋もないオチではありますよね。
ということでもし今後の教訓が何かあるとするならば「軍と国際世論を敵に回したらダメだよ?」という辺りに落ち着くのでしょう。すごいふつうです。今後は『軍』を巡っての不毛な逆大岡裁きが見られると思うとすごい生暖かい気持ちになりますね。最後まで手を離さなかった方の勝ち。より強い力で引っ張った方、より良い条件を提示した方が勝つことになると。自由とか民主主義とか虐殺とか結構どうでもよかった。


露、シリア制裁決議案を非難…国連安保理 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
「各国は内政干渉は避けよ」と露外務省声明 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
まぁ『リビア以後』な国際世論に関しては、おそらく何らかの見返りがあれば上記のようにロシアや中国さんが「内政干渉はよくない!」と言ってくれるし、場合によっては拒否権まで使ってくれますので安心しといてください。リビアさんちは犠牲になったんです。


そんな『アラブの春』勝利の方程式でした。
力だけでもダメじゃないんだ。