evilというよりはinnocentな人たち

結局そのどちらもアレだろう、と言ってしまっては身も蓋もありませんが。


ドライバーの6パーセントは、あえて路肩にはみ出しても動物をひき殺すことが判明(動画) | ギズモード・ジャパン
へーという感じであります。へー。
サディスティックな衝動というのは解りますけど、しかしそうした人たちをサイコパスな人たちとの比較にまで行ってしまうのは少しアレかなぁと。やっぱり虫や小動物をあっさりぷちっとやってしまうのは子供の頃多くの人が通った道を忘れていない少年の心を持った大人たち、という構図の方がしっくり来る気がします。大人なんかになりたくなーい。そしてかつて虫を潰して見せたように、車でぷちっとやってしまう大人たち。ピーターパン症候群な人たち。

まあたしかに、ヘビ・カメ・クモの中では、クモが一番轢かれやすそうです。とはいえ、2.8パーセントだってかなり大きめの数字じゃないでしょうか。たとえば2008年のサイコパス・チェックリストを使った研究では、米国民の1.2パーセントはサイコパスの可能性があると言われていました(ソースはこれ・英語です)。1.2と2.8じゃ、2倍以上の開きがあります。

今回の実験でゴム動物をひいた人がみんなサイコパスだと言いたいわけではありませんが、何らかの心の問題があるのかもしれませんよ。共感回路がうまく働いていないとか...。

ドライバーの6パーセントは、あえて路肩にはみ出しても動物をひき殺すことが判明(動画) | ギズモード・ジャパン

なので、やっぱり上記で指摘されているサイコパステストとの結果が「2倍以上の開き」になっているのは、かなりの部分そうした「無邪気」な人たちが占めているだけなんじゃないかと。まぁ「サイコパスの人たちだってある意味で無邪気だろう」と言われてしまうと困ってしまいますけど。


大人になっていく過程で通常は獲得すべきだった良識のようなものを通り過ぎてしまった人たち。それってやっぱり先天的に人間が持つ『良心』とはまた別の後天的なものじゃないかと思うんですよね。それこそ子供の頃ならば無邪気にやっていたことを大人になって思い出すと、自分自身のことでもどん引いてしまうように。
その意味で良心や共感に欠けた邪悪な人物と言うよりは、現代社会の良識に染まっていない無垢な人たちではないのかと。


「ほら、彼は、なんというかイノセントだから」
まぁこうした表現も結局はネガティブな言葉であることは間違いないんですけど。