「世界を変えたいなら一度武器を捨ててしまおう」「その前に後ろの扉を閉めよう」

タイトルがやりたかっただけ日記。


http://www.47news.jp/CN/201211/CN2012110601001280.html
ということで「核兵器なき世界」の一環として今年も素晴らしい決議がなされたそうで。今年はイギリスさんも共同提案国に含まれて主要な核保有国も概ね揃い踏みです。核保有国の皆さんでさえも賛成している。
しかしまぁ現状のNPT体制の真髄というか、ジレンマがよく解るお話ではありますよね。素朴にそれを願う人たちと、反発する人たちと、そして後ろの扉を閉めようとする人たち。

 決議は「核兵器なき世界」実現に向け、核拡散防止条約(NPT)体制の順守と、NPT未加盟国の速やかな加盟の重要性を強調し、核保有国には核兵器全廃への努力を求めた。

http://www.47news.jp/CN/201211/CN2012110601001280.html

「核保有国には核兵器全廃への努力を求めた」と言いつつ19年経ってしまった構図。そりゃ前段部分の「NPTの順守と加盟促進」もアレなことになってしまいますよね。日本主導で19年連続と言われても、ここまでくると名誉なのか不名誉なのかよくわからなくなってしまいます。


とにもかくにも――自分たちの努力は棚上げにして――後ろの扉を閉めるのに必死な人たち。確かにそれはそれなりに正しい手順でもあるのでまったく不誠実な態度であるとは言いきれないものの、しかしそんな態度ではやっぱり理想は完遂される見込みも薄いのだろうなぁとも思ってしまいます。核保有国の、核保有国による、核保有国の為のNPT=核拡散防止条約。そりゃ北朝鮮やイランが反発してしまう気持ちは理解できなくはありませんし、そして今後もそうした不満が生まれてしまう余地は無くならないのでしょう。
「いつだって強者がルールを決めるのだ」と言ってしまっては身も蓋もありませんけど。