さすが中国さんちは数字の桁が違う。
大気汚染で死亡123万人、中国 死者の15% - 47NEWS(よんななニュース)
ということで中国さんちの大気汚染による死者数であります。123万人。いやぁおっそろしいお話であります。最近流行の『PM2.5』とあわせて本邦でも大騒ぎであります。
しかしまぁ以前から言われていた数字と比べて衝撃的なのかというと、別にそんなことないわけで。だからこそ放射能よりも大気汚染のほうがずっとヤバい、なんて一部の人からずっと言われ続けてきたのであります。
あなたのその電力は血の輝き - maukitiの日記
以前のうちの日記から引用すると、
How Deadly Is Your Kilowatt? We Rank The Killer Energy Sources
(あなたのその電気はどれだけの人間を殺す? ランキングしてみた)
発電方式 1兆キロワット時当たりの死者数 総電力の内に占める割合 石炭(世界平均) 170000人 50% 石炭(in中国) 280000人 75%(中国) 石炭(inアメリカ) 15000人 50%(アメリカ) 石油 36000人 8%(ただし燃料としても36%を占める) 天然ガス 4000人 20% バイオマス 24000人 21% 太陽光(屋上設置型) 440人 1%未満 風力*1 150人 1%以下 水力(世界平均) 1400人 15% 原子力*2(世界平均) 90人 17%
ここで算数のお話。
去年2012年の中国さんちの総発電量はおよそ「5兆キロワット時」であり*3、その内の石炭発電の割合は75%なのでおよそ「3兆7500億キロワット時」ということになり、そして上記1兆キロワット時辺りの石炭発電による死者数をかけあわせると、中国では少なくとも石炭発電で毎年「105万人」位は死んでいる。
わー大体ぴったりだー。Q.E.Dであります。
まぁもちろん上記数字には石炭発掘の際の死者数などもカウントされているので、もう少し実際の数字としては小さくなるでしょう。それでも、中国さんちの大気汚染に占める死者数の大半は石炭発電が占めるのはほぼ間違いない、と言っていいのではないでしょうか。
大気汚染こわい。
*1:風力や太陽光はその設備の為の資源採掘や、設置・保守の際の事故による。
*3:数字的には4兆9400億らしいけど、ここでは数字をまるめて。中国の発電量、2012年に4.52%増加=新華社| ワールド| Reuters