女性兵士が負傷すると、それを見た男性兵士は暴走してしまう構図

あるあるなお話。


乙武洋匡オフィシャルサイト
ということで盛り上がってた乙武さんとイタリアン、そして彼のファンネルたちのお話。
バリアフリーや差別云々についてはもう各地で語られまくっているので今更特に書くことがありません。まぁ個人的に私怨を晴らしたいだけなのか(店主を殴るのは正解)、それともバリアフリーの問題を提起し啓蒙したいのか(店主を殴っても構造的には何も解決しない――いや、殴れば人は成長するんだ的な恐怖支配な考えなら正解ですが)、本人の思惑はともかく周囲がそれをどう見るかという構図のようには見えますけど。


ともあれ、なので以下微妙にズレたお話を適当に。

「そうですよね。事前にお知らせもせず、失礼しました」

 この状況でも、こんなセリフが素直に口をついて出てくる大人に、僕はなりたい。でも、僕はなれなかった。愚かなことに、そのケンカ調の言い草に、ケンカ調で返してしまったのだ。それは、僕の友人を泣かせるような対応をしたことに対する憤りもあったかもしれない。

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まぁ結局はここがルビコン川だったのだろうなぁと。(女性の涙に直面した)彼は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の店主を除かなければならぬと決意した。かくして彼は自らの持つ最大戦力を躊躇なく投入する。「いけ! ファンネルたち!」ものすごいオーバーキル。
それさえ無ければ、この女性の問題さえなければ、普段のポジションを見る限りもう少し彼も冷静に対応できていたのではないかなぁと。リアル越えちゃいけないラインを越えてしまった店長。


マチズモ・男根主義などと紙一重な考え方ではありますが、例えば「戦場における女性兵士の役割」についての議論なんかだと結構有名な話だったりしますよね。
「女性兵士は戦闘に参加してはいけない」と国防省が決定した理由 - DNA
男性は女性が危機に瀕しているのを目にすると、同性の場合よりもずっと「頑張って」しまうことがしばしばある。

イギリス軍において、女性は衛生兵や情報分析官、射撃観測手や補給部隊のドライバーや信号手など、前線に近いところで働く部隊に所属することは可能ですが、歩兵部隊や王立海兵隊、戦車部隊といった白兵戦に参加する部隊に所属することはできません。この政策については、18ヶ月間の間レビューが続けられていましたが、今回「現行の政策を変更しても利益はない」と判断に至りました。
理由の1つには「女性兵士が負傷した時、男性兵士は戦闘を続行するよりも彼女らに気を取られて危険な行動をとりがちである」という研究の結果があります。また4〜5人のチームに女性が混じった場合の「衝突」や「潜在的な危険」の懸念は特に大きいと関係者は語っています。

「女性兵士は戦闘に参加してはいけない」と国防省が決定した理由 - DNA

人間の動物としての本能に近い何か。そりゃ乙武さんも全力でいっちゃうよなぁ。もし彼が五体不満足でなければ胸倉を掴むくらいやっていたかもしれない。その代わりに彼は不可視の腕で胸倉を掴んでみせた。乙武の見えざる手=インビジブルアームによるイマジンブレイカー
「いいぜ、まずはその幻想をぶち殺す!」そげぶ。


「僕の友人(女)は今泣いているんだ!」あるいは「オレのスケに何してくれとんじゃワレー!」という、ある意味ではとても普遍的な光景。だからこそその光景に、端から見ているだけの人からは首を傾げてしまう人も少なからず出てきてしまう。何故この人はこんなにも熱くなっているのだろうか、と。


やっぱり乙武さんも普通の人間(男)なんだなぁと暖かい気持ちになりました。