いつか来た道

あるいはいつか行く道か。


まとめたニュース : 朝鮮日報「日本が韓国に何を言おうが世界が日本を好きなのは韓国が戦争で勝てなかったから」
訳も怪しいし直接言及はされていませんが中身を見ると、BBCの好感度調査や独仏関係の引用など、概ね同じような論理展開をしてるようなので、おそらく、先日の日記でも触れたThe Silent Treatment Won't Stop Japan | The National Interestの記事を受けての、韓国さん側の反応という辺りなのでしょうか。随所に自国=韓国に向けての配慮は散りばめられていますけども、しかし概ね原文の主張はそのままのように見えます。
日本に和解させるにはただ一方通行ではいけない、と。
そんな中で韓国版に追加され、上記リンク先のコメント欄では批判されまくっている対日戦争云々に関しては、以前のうちの日記『独島』に背負わされた建国神話 - maukitiの日記でも近いことを書いていたので「戦争に勝てなかった」=「(独立)戦争にもならなかった」故にその関係性が曖昧なまま現在まで存続してしまった、という辺り当たらずとも遠からずという所なのかなぁと。

日本はさらに反対方向に行くだろう。私たちがより良くなるということは、さらに強くなるだけでなく世界の人々が好んで尊敬する国になることだ。私たちがより良くなるということは礼儀・信義・正直・清潔・規律・遵法・誠実・団結で私たちも日本に劣らない国になることだ。そうなれば日本の政治家たちは靖国神社を行き過ぎながらも顔色を見ることになるだろう。安倍や橋本の様な人たちが日本国民の支持を得られず、日本の独島(ドクト、日本名:竹島)領有権主張は無意味になって日本国内ですら忘れさられるだろう。

まとめたニュース : 朝鮮日報「日本が韓国に何を言おうが世界が日本を好きなのは韓国が戦争で勝てなかったから」

まぁ扇情的な上記まとめタイトルはともかくとして、しかしやはり原文と同じく中身としてはそれなりに真っ当なことを言っているのではないでしょうか。相互理解は遠いとしても、しかしここら位まで冷静になってくれればやりようはあるのではないかと思います。謝罪をすれば済む問題ではない、というのはまさにその通りで、彼らが「問題を決着させる気」を持たなければ相手が幾ら謝罪を重ねても終わることはない。
でもまぁ無理なんだろうなぁ。
「原爆は神罰」韓国紙の論説委員が釈明文を掲載 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130525/kor13052508210005-n1.htm
それがまったく無いとは言いませんが、しかしこうした声はやっぱり少数派であると。


現在の朴さんとかを見ても、歴代政権と比べて殊更に「反日」だなんて思いませんけども、しかし彼ら韓国政治家の皆さんが国民から要求される「反日的態度」というのはそれはもうものすごいモノがあるわけで。自業自得であると言ってしまっては身も蓋もありませんけど。
政治家とマスコミと国民の三位一体の熱狂状態。そこではごく普通に冷静な意見はスルーされる。
まぁ日本でも戦前なんか似たようなモノだったし、現在でも一部ネット上ではそうした声がないわけではないし、世界的に見ても――例えば「反米的態度」を取らなければ有権者に殺されかねない政治家というのはそこまで珍しいお話でもありませんよね。鬼畜米英なんちゃら。現在ではパキスタンなんか見事にそんな構図に陥っているわけで。


こうした現代民主主義政治における政治家と国民、そしてそんな現代民主主義政治におけるマスコミの皆さんの役割について。いやぁ僕には怒ることも、かといってやっぱり笑うこともできないので、「反面教師にし、こうならないようにしよう」位しか言えることが見つかりません。