男の戦い

攻殻というよりは、むしろエヴァっぽい。 


エドワード・スノーデンはどうしてNSAを裏切ったのか? | 冷泉彰彦 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
まぁ先日の日記でも書いたように、やっぱり「中国のスパイ」というよりは、正義感が斜め上の方向に爆発してしまった人、という方が近いかなぁと。

 そのスノーデンですが、日本の米軍基地内でNSA関係の「システム管理者」をしていたそうですが、一部の報道によれば「日本のサブカルチャー」にハマっていたという情報もあります。もしかしたら政府が人間の頭脳を管理するという近未来世界を批判的に描いた、士郎正宗氏の『攻殻機動隊』の世界に影響を受けていたのかもしれません。そう言えば、映画版(押井守監督)では香港のシーンもあったように思います。

エドワード・スノーデンはどうしてNSAを裏切ったのか? | 冷泉彰彦 | コラム | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

――で、冷泉先生は「日本のサブカル」がその要因の一つではないか、と推測しているそうで。まぁ確かに「強い愛国心からの大きな裏切り」というのは結構フィクションではありがちな展開でもあります。その真偽はともかくとして、今回の愉快な大騒動を端から見ていると、個人的には攻殻よりもエヴァを思い出してしまいます。




ということで心象風景。

「やめろスノーデン君! 自分が何をしているか考えてみろ!」
「そんなこと言って これ以上僕を怒らせないでよ。ハワイでコピーした機密文書、これだけあればアメリカ国家安全保障局の半分は壊せるよ」
「今の彼ならやりかねませんね」
「スノーデン君話を聞いて! オバマ大統領の判断がなければ更なるテロ攻撃が起きていたかもしれないのよ」
「そんなの関係ないよ!」
「だがそれが事実だ」
「そんなの関係ないって言ってるでしょ!! オバマが、あいつが、僕を裏切ったんだ! 僕はやりたくなかったのにブッシュに無理矢理やらされて、それでもオバマは止めてくれると信じてたのに! なんで……なんで!なんでなんだよ! オバマは何も分かってないんだ! 信じた僕が馬鹿だったんだ! アメリカも機密を暴露されちゃえばいいんだ、そしたら分かるよ!」
「FBIに身柄を拘束させろ」
「え?」
「子供の駄々に付き合っている暇はない」

なまじ期待してしまったせいで、裏切られと分かった瞬間にそのギャップで怒りが必要以上に大爆発する構図。
だいたいそんなかんじー。