歴史上お馴染みの『武器拡散』による混乱拡大

ザ・いつもの風景。


宗教間衝突で相次ぐ銃撃戦、中央アフリカ 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News
南スーダンで米軍オスプレイ3機が被弾、4人負傷 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News
ということで南スーダン中央アフリカにと大騒動だそうで。
FNNニュース: リビアで武器拡散と民兵組織が大きな問題になっています
まぁこの辺は単純に政情不安の連鎖と言うだけでなくて、それこそカダフィさん死亡の直後から言われていた「武器の拡散」という要素も大きかったりするのでしょう。崩壊した国家が溜め込んでいた武器が当事国内だけでなく、周辺国にまで流出することで、その武器を手にした反体制派が勢いづいてしまうというとっても救えない構図。それが最も目を引く形で泥沼化しているのがシリアであったし、そしてそんなシリアに続いて北・中央アフリカ周辺国でも似たような構図が生まれつつある現状。
http://kousyoublog.jp/?eid=2799
前回の旧ソ連崩壊の余波で最も大きかったのがそんなユーゴスラビアでの国家分裂だったわけですけども、さて果たして、今度もどこかの国がそんな武器拡散による「内戦からの国家分裂」というコースを辿ってしまうか否か。いつもの風景、案の定、と言ってしまっては身も蓋もありませんけど。『余った武器』こそが生み出す混乱。きっと将来シリアが終わった後もそんなことが起きてしまうんだろうなぁ。


いやぁほんと考えなしにリビアをぶっつぶしたヨーロッパさんたちは、今一体この構図に対してどんなことを考えているんでしょうね? 
――ぶっちゃけ自分たちのことで手一杯で何も考えてなさそうだよなぁと。アフガニスタンイラクでのアメリカさんちをまったく笑えませんよね。




でもそんな「考えなし」な彼らを、私たち日本はただ笑っていれば済む話なのかと言うとそうでもなくて。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131217/plc13121713450010-n1.htm
見事に我らが自衛隊はそんな南スーダンPKOで派遣されていちゃったりするのでした。
ちなみにこの構図で最も恐ろしいシナリオというのは、彼らが襲われれば反撃する権利はあるので、それ自体は実はそこまで問題じゃないんですよね。むしろ、周辺住民が襲われて自衛隊に保護を求めてきたとき、果たしてそれを救うことができるのか? ということこそが真の問題であるわけです。
時事ドットコム:虐殺事件で国の責任認定=ボスニア内戦−オランダ最高裁
更には九月ころにはこんなおっそろしい判決まで出ちゃっている現状。

ブリュッセル時事】オランダ最高裁は6日、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦時の1995年に同国東部スレブレニツァで住民ら約8000人がセルビア人勢力に虐殺された事件で、国連平和維持活動(PKO)のため駐留していたオランダ部隊が住民保護を怠ったとして、国の責任を認める判断を下した。
 裁判では、殺害された住民3人に対する国の責任が争われた。最高裁は、オランダ部隊は3人が殺害される可能性を予見できたのに保護しなかったとの高裁判決を支持。その上で、部隊の実質的な指揮は国が担っていたとし、PKOの責任は国連にあるとのオランダ政府の主張を退けた。(2013/09/06-21:58)

時事ドットコム:虐殺事件で国の責任認定=ボスニア内戦−オランダ最高裁

さて、自衛隊はどうすればいいんでしょうね? 
そして、そんな自衛隊を私たち市民はどうすればいいんでしょうね?