その『G』は我ら戦争する理由四天王の中で最弱だ

God,Glory,Gold,Government.



戦争する理由 - 今日の覚書、集めてみました
ということでクルーグマン先生の「戦争なんて儲からないよ。その上で現代では尚戦争があるんだよ」論であります。まぁこんなこと100年以上前から言われているお話であるし、身も蓋もなくその通りだよなぁと同意するしかありません。現代日本でも「戦争は儲かるから〜」という人は少なくありませんけども、正直それは完全に間違っているわけではないものの、だからといってそればかり注目するのはあまり適切な見解とは言えないよねと毎度のことながら思ったりします。
金儲けのために戦争するからバカらしいのではなくて、金儲け以外に戦争をしてしまうからこそ、どうしようもないと言うのにね。

And the fact is that nations almost always rally around their leaders in times of war, no matter how foolish the war or how awful the leaders. Argentina's junta briefly became extremely popular during the Falklands war. For a time, the "war on terror" took President George W. Bush's approval to dizzying heights, and Iraq probably won him the 2004 election. True to form, Mr. Putin's approval ratings have soared since the Ukraine crisis began.

また、戦争がどれほど馬鹿げていようが、リーダーがどれほど酷い奴だろうが関係なく、国家は戦時においてリーダーの下へ必ず集結するものです。
アルゼンチンの軍事政権は、フォークランド戦争中にほんのわずかの間とはいえ、とても支持率が上がりました。
「テロとの戦争」はジョージ・W・ブッシュ大統領の支持率を恐ろしいほどの高さまで押し上げましたし、2004年の選挙は恐らくイラク戦争のおかげで勝利出来たのでしょう。
全く同じように、プーチン大統領の支持率もウクライナ危機勃発から急上昇しています。

No doubt it's an oversimplification to say that the confrontation in Ukraine is all about shoring up an authoritarian regime that is stumbling on other fronts. But there's surely some truth to that story - and that raises some scary prospects for the future.

ウクライナでの紛争は他の面で悪戦苦闘する独裁政権を強化することが目的、と言ってしまうのは言い過ぎに違いありません。
でも、そういう面も確かにありますし、そこで将来について幾つかの恐ろしい可能性が出てきます。

戦争する理由 - 今日の覚書、集めてみました

ともあれ、それこそ受験生用の語呂合わせとして言われていた、ヨーロッパの大航海時代から帝国主義に至る彼らの外征衝動を説明するとされた3つの『G』=God,Glory,Goldというのはやっぱり現代でも有効で、ただただGoldだけというのはやっぱり当てはまらないだろうなぁと現代世界を見ていても思います。まさに『Glory』を求めるのは米国大統領の日常風景であるし、最近なんてGoldより先に消え去ったと思われる『God』目的の戦争だって復活する有様ですよ。
そこに政府――GovernmentでもGosでもいいですけど――を新たに足すのは同じ『G』としておさまりのいいお話かもしれませんね。


戦争をする理由となる4つの『G』について。
受験生のみんなで覚えよう!(出ません)