不支持以上支持未満

たぶん有権者はまだ安倍政権との「取引」を続けるんじゃないかな。


NHK世論調査 各党の支持率は NHKニュース
衆院選公示 立候補の受け付け始まる NHKニュース
ということで衆院選挙の公示日だそうで。以下まったく根拠のない適当でつまらない本邦政争のお話。


うーん、まぁ争点は皆さん諸説ごもっともで色々あるのでしょうけども、個人的にはやっぱり「禊」に打って出た、という方が近いかなぁと。任命問題や、景気判断悪化のサインを見て、彼は状況を待つのではなくむしろ先手を取って「第二次安倍政権の禊」を済ませようとしている。
是非はともかくとして上手い手法と言えば確かにその通りですよね。公示された立候補者の数を見る限り、おそらくよっぽどのことがない限り負けようが最低限の勝利ラインは維持できるでしょう――もし負けるとむしろ問題なのは党内の反乱の方かもしれませんけど――し、その上で、選挙を経れば直近の問題については「禊」が済んだという立場を採ることができる。


こうした手法について野党の皆さんやその支持者あるいは自称小学4年生な人からさんざん批判されているお話ではありますけども、ぶっちゃけ多くの有権者はそんなの解っていると思うんですよね。(大義があるかはともかくとして)安倍さんは自らに都合の良いタイミングで勝負を仕掛けた、と。

NHKが行った世論調査によりますと、各党の支持率は、自民党が41.7%、民主党が9.6%、維新の党が1.9%、公明党が5.3%、次世代の党が0.2%、共産党が3.5%、生活の党が0.6%、社民党が0.6%、「特に支持している政党はない」が29.6%でした。

NHK世論調査 各党の支持率は NHKニュース

そしてその上で、たぶん許容し取引するんじゃないかなぁと。付かず離れず、安倍さんには都合の良い曖昧な態度を続けよう。上記世論調査結果の数字から読めるのはそんな思いではないかと思います。
もちろん彼の欠点を解っているし、別に安倍さんの言葉に完全に騙されているわけでもない。むしろ政権交代の時からずっとお手並み拝見とばかりに「騙されたフリ」をしているだけ。アベノミクスが完全に成功したとは言えないけれども、でも完全に失敗したとも思ってない。だからこそあと少しの間は「騙されたフリを続けよう」なんて。もし将来失敗したら批判すればいいし、成功したら喜べばいい。今はただ注視するだけ。


単純に代替となる野党の不在というよりは、それは暗黙の取引関係と呼べるモノではないかなぁと。その熱狂とはほど遠い諦観一歩手前の様子見は、政権交代の正の遺産の一つかもしれない。
もう少しだけ様子を見ながら、騙されたフリを続ける人びと。


まぁこんなこと書きつつ、与党大敗北したらそれはそれで愉快なお話になってしまうので乞うご期待という辺りでひとつ。