(日米中)国際関係的な意味で。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43627
うーん、まぁ、今更と言えば今更のお話ではありますよね。それこそ冷戦中には「日本中立化」こそが東側陣営の大きな狙いでもあったわけだし。
それでも、中国の台頭は対立を招く可能性もある。もし日本が、例えば中国と争う島を巡って米国が日本の利益を守っていないと感じたら、恨みが募るかもしれない。米大統領から言質を得ているにもかかわらず、日本政府の一部の人は、米国が日本を防衛することを疑っている。
時機が来たら、中国政府は恐らく日米間に楔を打ち込もうとするだろう。その時になって初めて、日米関係があと70年続くかどうかが明らかになる。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/43627
でもまぁそれが「再び」熱くなるだろう、という見方にはやっぱり同意するところかなぁと。
「中国が日米間に楔を打ち込む日」なんて。それこそ、日米戦争の前夜に行われていたのが(日中戦争を巡っての)宋美齢さんなんかを代表とする中国の離間工作であったことを考えると、やっぱり地政学がもたらす普遍の光景なのでしょうねぇ。あの時の彼女ほどウケる議会演説をするのはまぁ安倍さんには無理だし、されても困ってしまいますけど。
ちなみに話はズレますけど、よく言われる「昨日の味方が今日の敵」なアメリカの味方選びのヘタクソっぷりは、あの時の中国でも同じで。当時ルーズベルトさんは『戦後世界の柱』として日本をやっつけた後の民主化親米中国に期待し、だからこそ常任理事国にも推したわけですけども、共産化しちゃった挙句朝鮮半島で直接対決っていう、今の中東どころではないものすごいズッコケっぷり。
ともあれ、だからこそ、安全保障議論なんかになると安倍さんの評判の悪い「歴史認識」がアメリカ当局な人からもホント勘弁して、というお話になってしまうんですよね。そこに上記のような『楔』を打ち込まれる余地ができてしまうから。故に特に最近になっての韓国の反日に対するアメリカの空気の変化でもあるわけで。ただ、韓国云々を言うと少し前には日米関係に楔を打ち込まれるどころか「自分の手で」楔を打ち込もうとした日本国首相が居たりもしたのでそれに比べたらまだマシ、という辺りが現政権の消極的支持を生む悲しすぎる相対的優位でもあるんですけど。
中国の南シナ海開発は「平和損ねる」、ASEAN首脳会議で声明 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
かくしてますます「戦前」に似ていく東アジアであります。それは何もただ一人の政治指導者の希望によってなされるものではなく、むしろ周囲の国際関係まるごと戦前回帰を始めるとき、一体日本はどうなっちゃうんでしょうねぇ。
みなさんはいかがお考えでしょうか?