そして彼は更に鳥を殺す

良かれと思ってやったことが、対応レベルを強化させる典型例。


ブリーフ姿でシャベル手に激高 愛鳥家撃退の仏男性、ネットで話題 写真13枚 国際ニュース:AFPBB News
ものすごい素材感。実際幾つかコラ画像がありましたけど*1、でも素材そのままの方が面白いっていうね。

【11月10日 AFP】ブリーフ姿で自宅を飛び出し、シャベルを振りかざして鳥の保護活動家らを追い払う瞬間を撮影されたフランス人男性が、ネット上で大きな話題を集めている。

 事の発端は、フランス南部オドン(Audon)村で9日早朝、「鳥類保護連盟(LPO)」のメンバー数人が、記者らを伴ってトウモロコシ畑にこっそり侵入したことだった。メンバーらの目的は、保護対象となっている鳥「フィンチ」を捕獲するために設置されたわなを壊すことにあった。

ブリーフ姿でシャベル手に激高 愛鳥家撃退の仏男性、ネットで話題 写真13枚 国際ニュース:AFPBB News

ともあれ、まぁこれって見事に逆効果ですよね。もしこの保護活動家が本当に「フィンチ」を守りたいのならば、それによる作物被害の補償であるべきでしょう。もし保護活動家が、フィンチによる作物被害額が大したことが無いと考えているのならばその費用を負担してあげれば良い話だし、逆にその被害が巨額であると考えているならば、そりゃそれを妨害されたら怒るに決まっているじゃないですか。
故にただ罠だけを破壊しようとすれば、当然このブリーフおじさんは自らの生活を守るためにより一層――それこそこんな保護活動家の闖入を無くすために、一羽残らず狩り尽してしまった方が自らの利益にかなうことになる。


フィンチが居ることによるメリットとデメリットについて。見事に今回の保護活動家はデメリットの方を上昇させている。そりゃ益々狩ることに熱心になるでしょう。つまりこの愚行によってフィンチは次のシーズンでは更なる苦境に追い込まれることになる。
(少なくとも彼にとっては)バカな保護活動家が来ないようにするために、フィンチにとってより住みにくい畑にしよう、なんて。


いやぁぶっちゃけ誰も得しないニュースですよね。いや、愉快な素材を提供してくれたネットのクソコラ愛好家たちにとっては天からの贈り物かもしれませんけど。


がんばれフィンチ。