一発逆転『イスラム国』ジャンボ

「乗るしかないでしょうこのビッグウェーブに」「買わなきゃ(合流しなきゃ)当たらない」から仕方ないよね。


アルカイダからISに「鞍替え」する世界のテロ組織 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
以前も日記で少し書きましたけど、彼らもやっぱり注目を集めてナンボな世界に生きている以上、こうなるのも自然の流れではあるのかなぁと。勝ち馬ライダーと言えばその通りですけども、しかし現実にああして「大戦果」を挙げている以上、その成功戦略に乗ろうとすること自体は間違っていませんよね。

 テロ組織ISIS(自称イスラム国、別名ISIL)は、先月のパリ同時テロで世界中にあらためてその存在を知らしめた。今や世界各地のイスラム過激派が、その傘下に入ろうと熱い視線を送っている。

 ナイジェリアのイスラム過激派ボコ・ハラムは、これまで単独でテロ活動を続けてきたが、今年3月にグループの名称を「イスラム国西アフリカ州」へと変更し、ISISの下部組織となった。

 一方、国際テロ組織のアルカイダと固い絆で結ばれるソマリアイスラム過激派アルシャバブでも、主要メンバーがISISへと転向する動きが出始め、組織の結束が揺らいでいる。

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ただ、アルカイダ系から『イスラム国』系への転向って、単純に看板を変えているだけとは言えない面があるわけですよ。上記でも出てくるボコハラムさんなんかが典型例ですけども、まさに彼らは『イスラム国』というビッグウェーブに乗ることで、見事に事実上の領域国家を実現させたわけで。ただテロをするだけでは到底得られない(少なくとも彼らにとっての成果と名声でもある)注目を得ることができた。


典型的なジハード主義であるアルカイダさんちは、まぁ言ってみれば「普通の」テロ集団である一方で、『イスラム国』の方はまさに現状でやっているように国を作っちゃっているわけで。それはまぁやっぱり既存のテロ組織とは一線を画するやり方であります。その国家創造に魅力を感じるかどうかともかく、しかし実際に彼らはテロすらも――再びフランスで証明したように――ああして成功させている。となると半ば実現している国家創造だって夢物語じゃなく、それに惹かれる純朴なテロリスト志願者が増えたって不思議じゃありませんよね。
まさに『イスラム国』な彼らは億万長者ではないものの成功者として名を馳せているのだから。買わなきゃ(合流しなきゃ)当たらないしね。乗るしかないこのビッグウェーブに。


さて、ここで問題は果たしてこのブームは一過性のものか否か。
みなさんはいかがお考えでしょうか?