ということで前回2015年反省会日記:前半 - maukitiの日記に続いて後半分。ジャンル分け自体はかなり適当。
- 政治
- 「ソ連人」たちと「ヨーロッパ人」たちが同じように見た華胥の夢 - maukitiの日記かつてソ連が夢見た言語宗教民族を超えた「ソ連人」と、今のヨーロッパが夢見る「ヨーロッパ市民」の類似性について。同じ様に夢見て同じ様に裏切られているっていうのはひたすら皮肉で、端から見ている分には愉快な光景だよなぁと。日本でも「アジア人」の連帯を信じている人は少なくありませんけど、まぁ現実って厳しいよね。
- 「感じ悪いよね」の裏表 - maukitiの日記政治家に対する「感じ悪いよね」という批判が逆説的に証明するのは、私たちが「感じ良いよね」というだけで政治家を支持することの裏返しなんですよね。まぁこれも現代民主主義の限界かもしれない。
- なぜ「殺すくらいなら殺された方がいい」のような理想主義的平和論はあんなに良いことを言っているのに蛇蝎の如く嫌われるの? - maukitiの日記これまでうちの日記でちょくちょくやってきた「なぜなに日記」の中でも結構上手く書けた感。
- パリで死ぬ命は、シリアで死ぬ命よりも1000倍くらいは重い - maukitiの日記今年の政治ネタでベストを選ぶとすればコレかなぁと。
- 政治不信・政治家不信という瓦礫の中から生まれたトランプ旋風 - maukitiの日記先進民主主義国のほとんどどこでも見られるようになったポピュリスト政治家ネタは多分来年も書きやすい日記ネタとして期待してます。日本について適当な未来予測をするならば、ポスト安倍さんがコケて、そのまた後辺りに出てきそうかなぁ。
- 経済
- 「中国が私たちのようになる」のではなく「私たちが中国のようになる」のかもしれない - maukitiの日記みんな大好き中国崩壊論にもメゲズ、やっぱりなんだかんだ中国は着々と超大国の道を歩み続けているわけで。ここでは経済でしたけども、このまま中国が発展の道を歩み続ければ政治体制をはじめとした(ネット検閲など社会秩序維持などの)社会管理もまた、私たちが『歴史の終わり』と信じた自由民主主義体制とはまた違った選択肢を世界に提供することになるのだろうなぁと。
- 「ノロマなカメの努力」と「素早いウサギの努力」の自明の結果 - maukitiの日記まぁ私たちは私たちで、努力と才能が(正しく)認められる社会と言うのは必然的に超格差社会の到来を意味することに、ようやく――あるいは今更、骨身にしみて実感し始めているところなんですけど。
- 社会
- だれもがライオンを愛してる。 - maukitiの日記 「歪んだエコツーリズム」の正しさはどれくらい? - maukitiの日記こちらも今年見事にニュースとして「消費」されもう多くの人が覚えてないだろうライオンのセシルネタ。確かに自分自身もそういえばそんなのもあったなぁ感で消費済みです。でもエコツーリズムなんかの動物愛護ネタは、人間の傲慢さと高潔さと偽善さが入り混じった愉快な風景となりがちなので大好物です。
- 政治的利益争いでよくみる典型的な不安商法 - maukitiの日記この『不安商法』ネタってもうちょっと書きたいネタではあります。「不安につけ込む」ことの利点って、実際の被害とは必ずしも無関係な所にあるわけですよ。対テロという題目で強権的な政策を実行するのもそうだし、あるいは放射能の危険を煽る際にも、むしろ実際には直接の「被害が出ていない」地域でこそ、その扇動が成功してしまうのもそういう理由があるわけで。
- ヨーロッパの罪を引き受けた故のドイツの暴走 - maukitiの日記今年の難民騒動について「ドイツ愚行」という人は本邦でも少なくありませんけども、しかしやっぱり彼らの行動原理にあるのは善意に限りなく近い贖罪という点が大きいのではないかと思っています。
- 「残虐さ」と「寛容さ」のチキンレースの果てに待つもの - maukitiの日記2016年にこの戦いの決着が着いてしまうのか乞うご期待であります。
- その他
- FT買収騒動が再証明する現代ジャーナリズムの悲劇性 - maukitiの日記軽減税率ネタでもそうですけれど、まぁカネが係わる以上どうしようもないよね、っていう。かといってサイフを握られれば自由になるかと言うとそういうわけでもないし。じゃーなりずむって大変よね。
- 『ファイアーエムブレムif 暗夜王国』ルナティック攻略日記 まとめ - maukitiの日記うちの事実上のメインコンテンツ。白夜は見事に途中で投げちゃいましたね……。でもまぁ今回もそこそこ売れたようで、FE続編は期待できそうなので買った甲斐があるというものです。