まだリビアで消耗してるの?

(昨日の日記タイトルを「まだ中東で消耗してるの?」にすれば良かったと後悔)


CNN.co.jp : オバマ米大統領 「在任中最大の間違いはリビア」 - (1/2)
うーん、まぁ、そうね。少なくともリビアに置かれましては、イラクアフガニスタンのように前任者の責任にもできない=まったく擁護しようのない「オバマ外交の失敗」ではあるので、ご意見ご尤もという感じであります。

(CNN) オバマ米大統領は10日に放送された米フォックス・ニュースとのインタビューでこれまでの在任期間を振り返り、最大の間違いはリビアカダフィ政権崩壊後の混乱に計画的な対処ができなかったことだと述べた。
大統領はインタビューで、2011年のリビア軍事介入自体は「正しい行動だった」とする一方、その後の無計画ぶりは失敗だったとの見方を示した。

CNN.co.jp : オバマ米大統領 「在任中最大の間違いはリビア」 - (1/2)

まぁ面白いのはこの「正しい行動だったが、計画が杜撰だった」というのはそれこそ前任者である子ブッシュさんとほとんど同じ後悔をしている所でしょう。八年ぶり二度目の「軍事介入後の政権崩壊による混乱に対応できなかった」大統領。
より正確に言えば「無計画」が失敗だったわけじゃないですよね。子ブッシュさんもオバマさんも当時はそれで十分と思っていたんですよ。別に戦後計画なんてそこまで真剣に考える必要はないじゃないか、と考えていただけ。彼らはどちらも解っていないことを解っていなかった。無知の無知。
あれだけ前任者の轍は踏まないと心を決めていたはずなのに結局は同じオチという辺り、単純な罪の重さ(米国内への)被害の大きさで言えばは子ブッシュさんの方が大きいものの、しかし失政という意味では反省すべきなのは二の舞を演じたオバマさんの方だよね。



歴史の愉快な繰り返しとして表れているのは、「次の」大統領候補選でも同様なんですよね。まさに子ブッシュさんあってこそ、あのオバマさんのチェンジ旋風は起きたわけですけども、それを言ったらまったく同様に今回の大統領選でもオバマ政権時代があってこそ、今の状況が生まれたわけで。
そして多かれ少なかれ、次の大統領はまさにオバマさんがそうであったようにシリアやアフガニスタンでの前大統領時代の尻拭いをすることになるのでしょうね。


未来のリビアとシリアを頼んだぞ次のアメリカ大統領。まぁオバマさんがアフガニスタンイラクを実際どう尻ぬぐったのかと聞かれると困ってしまいますけど。
――ついでにトランプさんだったらどうするんだとか禁句。