If there's something weird and it don't look good, Who you gonna vote?

Donald John Trump!


「民主主義のバグ」を使ったトランプの躍進──“感情”に働きかけるポピュリズムのリスク(松谷創一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース
民主主義の「バグ」ですって。まぁ既に指摘している人がいらっしゃいますけども、ぶっちゃけそれ「仕様」でしかないし、もっと言えば民主主義どころか人間という存在のバグであり仕様だよね。
不合理な合理性を目指す私たち人類の明日はどっちだ。

そんなトランプがやったことは、「民主主義のバグ」を使った裏ワザと言えるかもしれない。民主主義では、ひとり一票の原則は変わらない。しかし、過激な言葉になんとなく惹きつけられる圧倒的多数は、政策を丁寧に検証する少数を簡単に凌駕する。議論を前提にひとびとの理性と知性を信頼してきた民主主義は、そのルールを破られないままゲームを支配された。
こうしたポピュリズムを引き起こす主要因は、やはり “感情”だ。ポピュリストは、有権者の理性や思考に働きかけるのではなく、あくまでも“感情”に働きかける。ナチスの敬礼ポーズをする権威主義者は、無邪気だからこそトランプに引き寄せられる。

「民主主義のバグ」を使ったトランプの躍進──“感情”に働きかけるポピュリズムのリスク(松谷創一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース

その意味で彼が「扇動者」という批判は正しい。
ただまぁ重要なのは、何もトランプさんが「ありもしない」恐怖を扇動しているわけではない。ここだけは絶対に違う。むしろ彼は現代アメリカ社会に(潜在的に)ある様々な火種を利用し油を注いでいるだけ、でしょう。
仕事を無くすかもしれない恐怖、再就職できないかもしれない恐怖、家族を養えないかもしれない恐怖、テロに遭うかもしれない恐怖、家族が戦場へ行くかもしれない恐怖等々。
これは何もトランプさんが無から生み出したわけでは絶対にない。それはオバマさんの今だけでなく、子ブッシュさん時代にも、クリントンさんの時代からすらずっとあった。


この辺は先日日記にしたお話でもあります。
「恐怖」によって大衆を操作しようとする人たち - maukitiの日記
そもそも私たち人間は、ぶっちゃけ疑心暗鬼にさえなれば何にでも恐怖や不安を見出してしまうわけですよ。アランさんが述べていたように楽観主義と違って「悲観主義は気分に属する」のだし。むかしむかし杞という国には天が墜ちてくる心配する人だっていた。
本邦の社会でもここ数年来色々ありましたよね。原発だって安全保障法案だって、確かにそれが危険だと言う意見には一理あるのです。でもそんな「危険性」は、その大小という前提を無視すれば、この世のほとんど全ての物事に存在する。
でもまぁそれがただの恐怖感だけで終わっている内はいいんですよ。
ところがここで恐怖が政治と結びつくと非常に厄介になる。何故ならその感情は人々を動かす強力なツールとなってしまうから。


トランプさんの暴言の本質って結局、強い言葉で「俺なら恐怖をやっつけることができる!」というのがほとんなのだと思います。もちろんそこではぶっちゃけ見当違いな恐怖もあったりするんですけども、でもそんなマジレスしたってウケないしね。
アメリカ的とも言える彼のような権威主義者は、まさに冷戦時代のアメリカがそうだったように、元々アメリカ国民に受け入れられる素地はあるわけで。危機の時にはより強い(そのように見える)指導者を望む人たち。恐怖心バスターズたる人物を。


今のアメリカで何か怪しくてヨクナイ感じがするとき、あなたは誰に投票するのかな?
トランプさ!


(公式オフィシャルな戸田大先生訳で読んではいけません)