イギリスのかなり長い日

その時歴史が動いた


キャメロン英首相、辞意表明 EU離脱派勝利で引責 - BBCニュース
【英国民投票】開票開始から離脱確実まで 開票特番の場面から - BBCニュース
【英国民投票】通貨ポンド下落 1985年以来の水準に - BBCニュース
【英国民投票】キャメロン首相辞意表明 EU離脱支持の勝利で - BBCニュース
ということで前回日記で「やっぱり残留よね」とか書いたら見事に離脱大勝利っていうオチ。でもまぁこれはこれで、ガンダムWで一番好きなキャラはドロシー・カタロニアで日記文尾には「そんじゃーね!」も付けたことある僕個人としては面白い流れになるので――つまるところ日記ネタにもなるし(本音)――ちょっとwktk感あります。

英国で23日に実施された欧州連合EU)からの離脱か残留かを問う歴史的な国民投票の開票が進み、離脱が52%の支持を得た一方、残留は48%となり、離脱が確実な情勢となった。
離脱派有利となった時点で、離脱を長く推進してきたイギリス独立党(UKIP)のナイジェル・ファラージ党首は早々に勝利宣言をして、「6月23日をこの国の独立記念日として歴史に刻みましょう!」と熱弁をふるった。

「6月23日をこの国の独立記念日に」 - BBCニュース

「持つ者」と「持たざる者」の階級闘争の趣 - maukitiの日記
結果としては、(経済にしろ難民問題にしろ)先日書いた「持たざる者」たちの怒りの方が大きかった、というお話ではあるかなぁと。まさかここまで大きいとは思わなかったので、上記日記では残留派がそれでも勝つと思っていたんですが。
まぁ本邦でも叫ぶ方がいらっしゃいますけども、正しく民主主義のチカラ、であり面白いのはこれが(アカな人たちの意味にも似た)民主主義革命でもあるんですよね。
『政治的正当性』をめぐる不毛なゼロサムゲーム - maukitiの日記
欧州連合という一大政治プロジェクトが抱え続ける『原罪』 - maukitiの日記
ピンチをチャンスに変えられなかった欧州連合 - maukitiの日記
うちの日記でもずっとネタにしてきて定番のお話ではありますが、EUの『民主主義の赤字』は昔から有名なお話で、それはまぁ少なくない欧州各国人民の不満でもあったわけですよ。結局EUの政策はブリュッセルの高級官僚たちが勝手に決めて、各国の人びとはそれを押し付けられるだけ。そんな不満について、これまでどうにかギリギリで回避してきたものの、ついに爆発した。
もう一つ関連して面白いのは、イギリスが移民難民から「最も人気のある」行先であったという点で、そうした受け入れ先の集中による負担はどう見ても明らかだったわけですよね。ところが、そうした負担集中に欧州連合は最後まで実質(少なくとも受け入れ先で現実に難民と暮らす地元住民たちには)何もしてくれなかった。


そうした権力者たちの横暴・専制に、今回の投票で、イギリスの人びとは正しく民主主義的に不満を表明した。いやぁ民主主義革命っぽい、あるいは公民権運動かもしれない。
【英国民投票】欧州各国で投票実施求める声 離脱勝利受け - BBCニュース
これはイギリス国内に留まらず、ヨーロッパ中の不満を持つ人たちの大きな助けになるのは間違いないでしょう。まぁそれってつまり更なる混沌を意味することになるのであり、だからこそ独仏の指導者は戦々恐々だったわけですけど。





早く戦争にn――じゃなかった、
イギリス「EUそんじゃーね!」