まだまだ国際政治のマクガフィンに堕し続ける温暖化問題

京都の頃からまるで成長していない私たち。


米中がCOP21温暖化対策「パリ協定」批准、年内発効に大きく前進 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
中国、「パリ協定」批准、温暖化対策で前進 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
そういえば米中なかよく「みんなー、地球温暖化対策やろうぜー!」となったそうで。

オバマ米大統領と中国の習近平国家主席は、批准に関する文書を国連の潘基文事務総長に手渡した。オバマ大統領は「最終的にパリ協定が地球にとってターニングポイントとなると考えている」とした上で、「今日の取り組みが極めて重要であることが歴史的に証明されるだろう」と述べた。

習主席は批准について、世界的な問題への取り組みで中国と米国が目標を共有し、解決を目指す姿勢を示していると述べた。

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まぁなにもしないよりマシだしね。実践と目標には深い溝があるけど気にしても仕方ない。みんなも参加するといいね。おわり。
でもそれだけじゃ寂しいので以下、リハビリにちょうどいい適当なお話。


別に今回に限ったお話ではまったくない現代国際関係においてありふれた、つまり陳腐な展開ではありますが、やっぱりこの構図で面白いのは、少なくとも21世紀前半の間はまだまだ『二大国』でありそうな米中がそろって似たような感覚で「地球温暖化問題」を政治利用しているところだよねぇと。
――つまり、本筋であるはずの地球環境の持続可能性云々ではなく、どちらの政治指導者もそれをテコにして自身の政治目標を達成したいだけ。ぶっちゃけ何をネタにして演出するかの問題でしかなく、その入れ物の中身なんてどうでもいい。
もちろん一つの行動に複数の意味を持たせるという意味では政治としてはひたすら正しいお話ではあります。それでも、任期の迫ったオバマさんはレガシー創りとして、シナ海関連で下手うちまくりな習さんとしては中国の国際協調の実績作りとして、まぁこれほどあからさまな構図もないよね。
見事に二人そろって「それ以上の意味はない」というポジション。
もともと普段はとってもリアリスト政治家な二人だけあって、余計にその小道具を扱うような空虚さが際立っている。


よかった、京都の頃同様、人類にとってまだまだ地球温暖化問題は国際政治の『小道具』でしかないんだ。