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『北朝鮮の異常な愛情』――または私たち親子は如何にして心配するのを止めて核兵器を愛するようになったか

そのストレンジラブに意味はあったのか、ついに試されるとき。


「戦争の準備できている」 北朝鮮、米空母派遣を非難 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
ということで北朝鮮騒動は順当にベットが積み上がっているようで。当然本邦でも「すわ攻撃か」「いやいやいつものブラフだ」とアレやコレやら様々な希望的観測が流布して色々騒がしい昨今であります。他人事なら遠巻きに野次馬根性丸出しでwktk眺めていればいいお話ではありますが、如何に極小確率であろうとそれが自分の生命財産が掛かっているとなると、まぁ平常心でいることは難しいよね。
【シリア攻撃】北朝鮮、トランプ米政権に衝撃受ける 「リビアのカダフィが死んだのは核放棄したからだ」 - 産経ニュース
そんな北朝鮮の『核への異常な愛情』に関して、上記のお話はしばしば言及されるモノではあります。まさに(ならず者仲間でもあった)フセインカダフィ核兵器を諦めてしまったからこそ死んだのだ、と。だからこそ金親子はそのストレンジラブに執着する。

 トランプ米政権がシリアをミサイル攻撃したのを受け、北朝鮮は自国への先制攻撃の可能性も排除できないとみて警戒を強めているとみられる。一方、核を手放せば攻撃のハードルが下がると判断し、核・ミサイル開発への執着をさらに強めそうだ。

 北朝鮮は、リビアカダフィ政権が崩壊したのは核開発を断念したためだとし、核放棄に応じない姿勢を強調してきた。朝鮮労働党機関紙、労働新聞は3月中旬「軍事力強化の道を放棄したリビアにもたらされたのは弱小国の悲哀と内戦だけだった」と指摘、核強化の必要性を訴えた。

【シリア攻撃】北朝鮮、トランプ米政権に衝撃受ける 「リビアのカダフィが死んだのは核放棄したからだ」 - 産経ニュース

そして、まさに今この瞬間こそ机上の理論であったストレンジラブ戦略という推論・予測が正しいのか、本当に問われる状況になってしまっている。
果たして核兵器を持っている方が安全なのか? 
それとも無い方が安全なのか? 
いやぁハムレットばりの難問ではありますよね。現在の構図がひたすら複雑で先が読めないのは、そんな北朝鮮側のジレンマだけでなく、アメリカ側も今回の件を「実際に」試す状況にしてしまったことで後に引けなくなっている点にあるのでしょう。もしここで引いてしまったら、対アメリカ安全保障として核兵器ストレンジラブな戦略の有効性をアメリカ自身が認めることになってしまう。実際、アメリカが確定している核兵器保有国に物理力を伴う脅しを掛けるのは、これがほぼ初めてなわけですよ。
これまで戦争狂と揶揄されてきたアメリカですら初めての構図であり、つまり人類の戦争史における初めての構図ですらある。


トランプ大統領の影響をモロに受ける私たち日本。
といってもまぁそもそも論を言えば、結局は核兵器開発を止められなかった過去のクリントンさん以来の米国大統領たち及び国連や(私たち日本含む)関係各国の負の遺産でもあるので、米国大統領の属人性どうこうというよりは時間の問題でもあったのでしょう。ここまで放置してきたツケをついに払う羽目に。あれだけ「核なき世界を」とか言っておいて、どうしてこんなになるまで放っておいたんだと今更言われても困ってしまうよね。


しばしば当日記でも引用してきた「戦場まであと何マイル?」ではありますが、マジで(想定される)戦場まで700マイルくらいになっちゃった感。むしろ元ネタの方の「世界の果て(核戦争)まであと」の距離も見えそうなくらい。


世界が平和でありますように。