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「アメリカの倒し方、知らないでしょ? オレらはもう知ってますよ」

それが元ネタ通りブラフならよかったのにね。



米国連大使「トランプ大統領は北朝鮮と対話しない」 | NHKニュース
ということで昨日の通常日記で少し言及したネタについて、現代の国際関係における基本的な大前提ではありますけども、折角盛り上がっている昨今であるし適当に。

アメリカのヘイリー国連大使は、北朝鮮が14日に弾道ミサイルを発射したことを受けて「ミサイルを発射する状況では、トランプ大統領北朝鮮と絶対に対話しないだろう」と述べて、厳しく批判しました。

米国連大使「トランプ大統領は北朝鮮と対話しない」 | NHKニュース

当たり前の話ではありますが、『国家』の最も基本的な役割のひとつは、自国の安全を守ることであるわけですよ。いやまぁあまりにもそれを他国に依存したせいで意識が薄い国もあったりするんですけど。
ともあれ、それはもちろんアメリカでも同様であります。世界全体の軍隊を相手にすることすらできるだろう軍事費の突出を揶揄する声もあったりしますけど、しかし私たち日本でも根強く流行っているように「ゼロリスク」を求めてしまう気持ちはほとんど誰でも持っているわけで。誰からも攻められない安全な自国。それを半ば実現しているからこそ超大国でもあり、裏を返せば誰もが夢見る「絶対安全」を実現できるだけの国力を持ったアメリカの巨大さでもある。


かくに通常戦争では世界最強なアメリカ軍ではありますが、悲しいかなそんな世界最強な軍隊だけでは安全をカバーできない面もあるわけで。
テロと大量破壊兵器
この二つは幾ら軍事費にカネを突っ込んでも完璧に解決することが、少なくとも通常の戦争と同じ程度に解決することは不可能なんですよね。もちろんそれは私たち日本含む他の国にも同様ではあるものの、もともと私たちはその軍事的能力の限界から『戦争』に対してさえある程度の割り切りをしなくてはいけない。それが二つ増えた所である程度オミットすることには変わりはない。そもそもアメリカから本気で攻められたらどうにかできる国なんてないのだし。
ところがアメリカは私たちと違って、皮肉にも世界唯一で通常の戦争概念から絶対安全を半ば実現できてしまっている故に、深刻なジレンマに直面することになるのです。
その意味で、テロと大量破壊兵器の恐怖というのは、もちろんアメリカ以外の私たちも等しく降りかかる脅威ではあるものの相対的な視点から見るとアメリカにとって「より一層」脅威となる。アメリカが『対テロ』と『大量破壊兵器排除』に殊更に熱心なのは、もちろんそれができる能力があり、そしてこのような大前提があるわけで。
アメリカが戦争に強ければ強いほど、その二つの脅威に対して過敏になっていく。ある程度割り切って生きていかなくてはいけない私たちからすると、まぁ贅沢で羨ましい悩みではありますよね。しかしだからこそ、半ば日常として受け入れ(諦め)ている北朝鮮の問題に対して、私たちとアメリカに態度のギャップが生まれることになる。


アメリカの倒し方、知らないでしょ? オレらはもう知ってますよ」
悲しいかなそれは真実であり、だからこそアメリカは本気になってしまう。しかし確かに本気になるような脅威だからこそ、アメリカは対話してくれるかもしれない、という北朝鮮の戦略にはやっぱり一理あるんですよね。私たちとは違い確固たる安全確保という「夢」を諦めずに済むだけの能力を現実に持つアメリカの答えは、あの対テロ戦争の時のように、どちらかに行き着くしかない。
やはり前例のように、そんな「本気になった」果ての行動が、対話か物理的解決かは、アメリカ大統領のみぞ知る。


アメリカの魂にやすらぎがありますように。