前回爆死の記憶も薄れたのでそろそろ政権ガチャまわしたくなってきた私たち

自民党以外の選択肢」の三度目の正直なるか。



民進の前職61人、希望に公認申請の意向 7割超す:朝日新聞デジタル
【衆院解散】「リベラル派は排除する」 希望・小池百合子代表が明言 - 産経ニュース
なんか面白そうなことになってきたよねぇ。欧米各国の政府がどこもすごい選挙的争乱にまみれている間、本邦の安倍さんは例外的ともいえる安定飛行を続けていたはずが、先手を打ったはずの解散総選挙によって一気に似たような嵐が近づきつつあるのだった。あ、これつい先日イギリスで見たところだ! 


で、その内容はと言うと、

 新党「希望の党」代表の小池百合子東京都知事は29日の記者会見で、希望の党からの出馬を望む民進党の立候補予定者の絞り込みについて、「リベラル派を『大量虐殺』するのか」と問われ、「(リベラル派が)排除されないということはない。排除する」と言い切った。その上で、小池氏は「安全保障、憲法観といった根幹部分で一致していることが、政党構成員としての必要最低限」と重ねて強調した。

【衆院解散】「リベラル派は排除する」 希望・小池百合子代表が明言 - 産経ニュース

見事に(ネット上では)サイレントマジョリティを狙ってきた感じ。ネット上では左右から批判されている声が大きいように見えますけども、でも現状の無党派層の大きさを見る限りそれこそが実はもっとも大きなブルーオーシャン=「他に良いところが無いから自民党を黙認」する人たちでもあったわけで。結局民進党民主党の過去の遺産が風化するまで耐えられず、であればと余力(議席)があるうちに勝負に出たのは理解できなくはないですよね。それがこんな思い切った合流劇になるとはまったく予想できませんでしたけど。
――いまこそ自民党とは違う政権政党を(10年ぶり三度目)。エスポワール号出港です!
これまでも二度そうやって政権交代を実現したわけですけども、今度はこれまでとはベクトルを逆にかなり右寄りに戻ったのは面白いなぁと。いやまぁ結局前回二回が失敗したのだから、その反省を踏まえてきちんと歴史から学んでいるということはできる。むしろ前回二回が失敗したからこそ、三度目が現状のような方向となっているのでしょう。今見ると『希望』という党名も、元々そのフレーズを好んで使っていたリベラル層の立候補者を殺しに行ってる感強い。
これが二大政党となるまでに膨らむのか、どんな結末を迎えるかまでは解りませんけど。


個人的にはもう一連の都政騒動で小池さんの底というか手法は露わになったと思っていたんですが、それでも彼女の勝負勘というか政治的嗅覚というのはすごいなぁと感心してしまう所ではあります。まさに有権者が聞きたいことをきちんと把握し、それを訴えている(実現できるとは言ってない)。
といってもそんなポピュリズム的手法そのものが悪なのではなく、当たり前のお話ではありますけども、『選挙』で勝つことと『政権運営』が上手なことに必要な能力は違うんですよね。前者だけを考えるならば小池さんのようなやり方は最適戦略ですらある。であるからこそ、この日本だけでなく世界中でその嵐が吹き荒れているわけで。まぁ民主主義政治が根本的に抱える宿痾だから仕方ないよね。


しかし、日本の有権者のガチャガチャ欲復活の周期ってやっぱり10~15年辺りなのかなぁとこの三回目見てて思ったりします。しょうがないよね。爆死の記憶が強いうちはガマンできるけど、それも段々薄まってくるとなんだかとっても無性にガチャ回したくなっちゃうんだもん!*1 だいじょーぶだいじょーぶ、次はすぐ当たるから!
やっぱりガチャは悪い(政治)文明なのか。


みなさんはいかがお考えでしょうか?

*1:主に周り=海外で回して当たりました報告してくる輩のせいで。