『衝撃と畏怖』戦略の勝利?

まーたトランプが勝ってしまうのか。


トランプ米大統領、米朝首脳会談の要請受諾 5月までに - BBCニュース
米朝首脳会談 21世紀きっての政治的な大勝負 - BBCニュース
ということで――様々なエクスキューズがありながらも――アメリカと北朝鮮との対話が始まりそうだと大ニュースとなっているそうで。これもモリカケのニュースから目を逸らさせようとするアベの陰謀か。ニクソンショックというオチもありうるんですけども。

北朝鮮の指導者と直接会談した米国の現職大統領は過去にいない。それだけに、米朝首脳会談の実現は外交上、地殻変動的な影響を及ぼす可能性がある。

しかし、韓国の首都ソウルで取材するローラ・ビッカー記者は、北朝鮮核兵器を放棄するとはいまだ言っておらず、非核化への強い決意を示しただけにすぎないのに留意すべきだと指摘した。

ビッカー記者はさらに、金委員長が政治的宣伝面で勝ち点を得たと指摘。一方で、トランプ氏もこれまでの攻撃的な対応が双方を交渉のテーブルに着かせたと、自分が勝った気持ちでいるだろうと語った。

トランプ米大統領、米朝首脳会談の要請受諾 5月までに - BBCニュース

ともあれ、ここまでの構図を素直に読めば、所謂トランプ流な手法=『衝撃と畏怖』を主軸とするやり方が、北朝鮮をこういう態度にまで追い詰めたという事はできるでしょう。戦争前夜と言われていた状況から一転。いや、だからこそこうなった。一方で北朝鮮もまた他でもない「アメリカとの対話」こそを望んできたのでwinwinでもある。
――これまでにない経済制裁包囲網の構築と、そしてあまりにも直裁な(トランプ大統領自身による)軍事的脅迫の帰結。
もちろんそうした綱渡りな手法はかなりの危険性があるし、ついでに言えば経済制裁でより苦しむのは北朝鮮の罪なき人民たちでもある。でも、多くのデメリットがあり結局何がそうさせたのかは不明ながらも、しかし現時点では成果が出ているのは間違いない。クリントンさんも、子ブッシュさんも、オバマさんですらできなかった北朝鮮との首脳会談。


 2003年のイラク侵攻と関連づけられることが多いこの言葉は、敵が「われわれの戦略方針と戦ったり、それに対応したりする」意欲をくじくことを目標に、「急速に優位性を得る原則」を表す。

 その理論は「政治的行動に出て、世界をそれに合わせさせる」というトランプ氏の戦略モデルに適している。

【オピニオン】トランプ流「衝撃と畏怖」作戦の行方 - WSJ

まぁ見事に北朝鮮問題の現状そのままだよね。トランプさんの地道な努力が結実しつつある。あるいは同時に北朝鮮側の地道な核開発の努力の結実でもあるんですけど。


お互いに立場はまったくの敵同士ながら、しかしそうした既存ルールに縛られないやり方によって、これまでにない成果が実現されようとしている構図。いやぁ新時代という感じ。
オバマがその栄誉を得ながら、トランプがそれを得られない理由があるだろうか? - maukitiの日記
以前ネタで書いたはずの、まさかのトランプのノーベル平和賞ルートが見えてきましたね。



世界が平和でありますように。