私は『艦これ』を続けるよ!(甲勲章13個目)

ここまで半ば意地で甲勲章をとってきたのは、一番最初のイベントで震電改取れなかったトラウマの反動。


ということで、どうにかこうにか第一期分の13個持ち逃げすることに成功しました。といっても今回は時間の都合上「甲甲甲乙甲乙甲」でしたが。
前回も日記こそ書かなかったものの、前回も今回もクリアしたのが最終日前日というギリギリの駆け込み具合。まぁ最終イベントだし仕方ないとはいえ、どんどん複雑になっていくゲームにいよいよ投入時間が追いつかなくなっている感。
もちろん今回実装された難易度途中変更なんかは、実際にE6で恩恵を受けたし、特に最後ギリギリまで高難易度で粘れる(保険がある)という点でミドルプレイヤーたちが上の難易度に挑戦できる素晴らしいシステムではあると思うんです。それでも既にどんどんクリアに必要な『準備』の手間は積み上がり続けているので、(長く続くゲームの必然とはいえ)中級者たちの置いてけぼりな雰囲気は否定しようがないよねぇと。
初心者救済としては、とりあえず新規艦はもらえる「丁」難易度ではあるものの、逆にいうと一方の甲難易度は上昇し続けほんとガチ勢専用になってきていて(もちろんそうしたガチ勢から半ば望まれてもいるんですが)、この中間層への両極端なプレッシャーが『艦これ』衰退現象の実態だとは思ってます。自分はほんとギリギリでなんとか上側に引っ掛かっていますけども、できるだけの準備を積み重ねてた上で「このままあと十回位出撃してクリアできなかったらもう終わりやな」というリアルな末期戦感は前回も今回も確実にありましたし。


ともあれ、難易度がなんであろうと全ては同士である提督のみなさんおつかれさまでした。また二期でお会いしましょう。第二期は一体どうなるんしょうねぇ。



以下、折角の機会だしそんなクソ提督による『艦これ』のゲーム性について。




僕はもう何年もイベント開催時期以外はデイリーもウィークリーもまったく消化せず、毎日やっているのは資源備蓄遠征と演習のみで、課金額も母港枠がほぼ全て(ケッコン+5人)、当然限定任務も貯まりまくって任務欄九ページ目までいってる(大抵イベント後にまだモチベーションがある時に少しずつ消化する)サボりまくりのクソ提督です。
しかし、それでも色々言われる『艦これ』ってこうして甲勲章13個は達成できる程度に設定された難易度ではあるわけで。提督Lvも未だに109で、上記画像の出撃数なんかもかなり下限に近そう。
無論毎回ギリギリで、もう一度やれと言われたらごめんなさいしますけど。ちなみにこれまでに本気で「理不尽」と感じたのは最初のイベントと、前々回辺りのボス前トリプルダイソン。


さて置き、そんな所謂「最初期横鎮組*1」から付き合い続けたプレイヤーにとっては、『艦隊これくしょん』ってゲームはほんともうひたすら準備を積み重ねていく(そして最後に祈る)ゲームなんですよね。そしてその準備もただ一方向でなく、艦隊(今では基地航空隊も)全体を見ながら「昼戦・夜戦・対空・対潜・資源効率・課金効率」をそれぞれにトレードオフしながら、海域ごとにその優先度を変えながら準備していかなくてはならない。
一昔前には『艦これ』は虚無ゲーとか言われてましたけど、むしろ逆で、今となってはプレイヤーへの負担が大きすぎるゲームなんですよ。
イベントで祈って裏切られて絶望し疲労するゲームという意味だけでなく。ただレベルを上げて物理で殴っても、ただ課金しても何も解決しない。普段から地道にレベリングと装備改修に励み、いざ本番では地道に一艦ずつ装備欄を調整しつつ埋め(連合艦隊だと12人分)ながら艦隊全体のバランスを決めていかなくてはならない。
僕も含めそういうのが好きな人――というか開発がモロにそういう人だろうからこういうゲームになっているんですが――にはタマらないかもしれませんが、まぁいくらなんでも限度ってものがあるよね。



おそらく諸説ありながらも、ここまでの知見から誤解を恐れずに単純化して言うなら『艦これ』というのは「準備90%、運40%」のゲームだと思ってます。
足したら130%やんけ! ――というのはまぁそうなんですけども0〜40%の運要素である故に、もし90まで万全の準備ができていれば運が10しか届かなくてもクリアできるんですよ。逆も然りで60の準備しかできてなくても40の豪運を引けばワンチャンある。
といっても準備だけで90%の高みまでにいけるのは、所謂おそらく最上位数%も居ないランカー常連たちだけで、残りの平平凡凡な僕たちにとってはその高みどれだけ届くかが勝負の分かれ目でもある。乙難易度なら足して80も積めばクリアできるし、丙丁は未経験ですが更に準備せずともクリアできるんじゃないかと。

運以外のあらゆることを塗り潰すのは、定石だ。そうして隙間を埋めていって、運だけが純粋に残った時――最高の賭になるのさ。

『艦これ』について語られるときしばしば引用される某ロックさんの言葉は、確かにその通りなんですよね。賽の河原とはよく言ったもので。だからこそ未だに増大を続けるこの膨大な石を積んでいくフェーズに絶望した人たちから、どんどんと脱落し辞めていく。そこそこ楽しんでいる一方で、まぁものぐさな僕にはその気持ちも大変よく解ります。
複雑にすればするほどゲームとしての面白さは増すけれども、しかしそれは膨大なライトユーザーたちの離脱でもある。いやぁ艦これ開発運営も難しいトレードオフなゲームしてますよね。自業自得ですけど。




そんな上記の「準備90%」の内訳について、こちらも解りやすく敢えて単純化して言えば「艦30・艤装30・海域攻略情報30」という感じかなぁと。イベント開始と同時に突撃していくRTA提督たちは、事前に艦と艤装の準備部分の60近くに完全に詰めた上で、攻略情報の部分がゼロから積み上げつつ運40近くを狙って突撃していく頭がおかしいながらも敬礼すべき先人たちです。逆に艦縛りの人たちは最初の30部分を捨てているんですよねぇ。無茶しやがって

  • 艦の準備
    • ~10:それぞれ各海域で最低限必要な分を、艦種で揃えられる。
    • ~20:イベントで個別に必要な各艦も用意できて、(改装および近代化改修の終わった)各艦を全員80〜90以上の高レベルで揃えられる。
    • ~30:上記必要艦のケッコン・増設穴・運改修、及び出番の多い艦のサブの準備ができている。
  • 艤装の準備
    • ~10:最低限のコンセプト(昼戦・夜戦・対空・対潜)をそれぞれ実現できるだけの連合艦隊分の員数を揃えられる。
    • ~20:以前のイベント報酬や任務報酬で貰える限定レア装備を揃え、(配布された改修素材分で実現できる)汎用性の高い対空カットインや艦戦装備等の改修が一通りできている。
    • ~30:エンドコンテンツな一般には入手できない上位装備の用意と、(普通に配布された改修素材分だけじゃ全く足りない)出番の少ない砲やその他ニッチなレア装備も改修済み。
  • 攻略情報の把握
    • ~10:事前に各海域でのルート固定艦及び特効艦を把握できる。
    • ~20:それ以外でそれぞれの海域に適性の高い(夜戦対空対潜輸送に適しているなど)艦の運用先を把握している。
    • ~30:イベント海域の敵艦隊の諸元から自身の艦隊練度にあった「昼戦・夜戦・対空・対潜・資源(・課金)」の優先度と、道中突破とボス撃破の成功率のトレードオフについて、最適なバランスを採ることができる。


個人的見解ではありますが、甲難易度をクリアするならまず最低でも各20以上は埋めることがスタートラインでしょう。それでも運を最大の40で引かないとまずクリアできず、つまり試行回数勝負な地獄の道です。単純計算で10だけ運の良さを引けばいい人たちよりも、四倍は試行回数が必要となっても全然おかしくない。
だから出番がクリティカルな艦の運改修や装備改修などに絞って、そこからどれだけ運以外の定石を積み上げれられるか。僕は毎回20・20・30を第一目標に、場当たり的に今イベントで必要だからと改修しながら、これまでどうにかこうにか甲勲章をとってきました。
今回の場合もイベント始まってから慌てて瑞鳳(改二ですらなかった)のレベル上げと夜戦セットを揃えてましたが、もしやってなかったらクリアできてないと思います。前回も西村を泥縄で育ててました。


イベント毎の風物詩となっている結構な罠が最後の「攻略情報の把握」で。クリア情報自体はありふれているものの、どの程度だろうが自分とまったく同じような練度と装備の編成例って実はほとんどないんですよね。むしろ一番出回るのがガチ提督のクリア編成というまである。上記でも書いたように、本質的にトレードオフすることになる編成で「昼戦・夜戦・対空・対潜」など考慮しなくてはならない要素はそれはもう増えまくっていて、その微妙なバランスを安易に真似してしまうと途端に沼に嵌ってしまう。
道中突破にリソースを割き過ぎて(廃提督ほどの火力が出せずに)ボス撃破できなかったり、逆にボス火力に割き過ぎて(廃提督たちが課金とレベルとケッコンで踏み越えた)道中を突破できなかったり。
自分が参考にする場合は大抵後者の罠にはまりがち――初戦マスで一発大破しまくって「こんなんクリアできないやんけ!」と叫ぶ――で、そうした傾向が解ってからは、対潜対空や基地支援なんかを多めに振って道中安定させた上でボス火力は試行回数勝負にしてクリアすることが多かったです。
ただ単に努力や運勝負というよりは、自身の戦力とそれに見合った攻略情報の把握、その帰結。


まぁやっぱりなんだかんだ面白いゲームだとは思うんですよね。初期のホントの運ゲーから、今の選択肢が多くある――多すぎるともいうゲームは、少なくとも元々開発がやりたかったゲームにはなっているんだろうなぁと。やっぱりそこまで一般ウケしないけど。
でも人が居なくなるのはさみしいので、運営開発はもうちょっとライトからミドルプレイヤーたちへの配慮が欲しいなぁと思います。


がんばれ艦これ。







最後に「新生」艦これではなんとかしてほしい要望。

    • 支援必須な難易度はいいとして、キラ付けしないと支援が来ないってほんとクソ仕様だと思います。もう完全ランダムにするか、(キラ付け分も足した)消費資源増やしていいので到来固定にしてほしい。
    • イベント海域でギミック自体があるのも、その情報がマスクされているのもまぁいいんですけども、せめて既に解除した分は画面上で確認できるようにしてほしい。
    • こんな風に一杯要求するのにキラ=condition値を直接見せない意味なくない?
    • キラ付けっていうシステムほんとどうにかして。

*1:確かゲーム開幕一週間弱位に着任