【朗報】神話おわらず!

もしくは【悲報】なのかどうかは個人の見解で。



『ベネズエラの革命』という神話の終わり? - maukitiの日記
ベネズエラは騒動が国際的にも大きくなり始めた先月にいよいよ『神話』が終わるのかなあとちょっと期待はしていたんですが、
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独裁者マドゥロを擁護する「21世紀の社会主義」の無責任 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
どう見ても神話終わりませんでした。本当にありがとうございました。
このmaukitiとか言うやつホント現実読めてねえな。

ベネズエラの事態を注視し、独立国の主権の尊重と内政不干渉という国際規範に則った対応を求める。

▼国際社会は、ベネズエラが対話によって国内分断を克服するための支援をすることを求める。

 (メキシコ、ウルグアイカリブ海諸国、アフリカ連合等の国々の仲介の姿勢を支持する)

ベネズエラの困難と分断を生み出している大国による経済封鎖・制裁の解除を求める。

▼メディア機関が大国の「語り」を検証しつつ事実に基づいた報道をすることを求める。

先月の日記でも書いたように、さすがにここまで悪化したベネズエラの現状はそうした神話を掻き消すだろうと思っていたんですが、色々と甘く見ていたなあと。まさか日本共産党ベネズエラ神話の歴史修正の方が例外事例だったとは。
上記「ベネズエラのための緊急声明」で見られるような、原因と結果が見事に因果逆転している感じは、確信犯(誤用)で言っているのか、それとも正しい意味での確信犯でおためごかしを言っているだけなのか。


まぁ苦しんでいるのはベネズエラの貧しい人たちであって、海外で口だけ出すオレたちの腹が痛むわけじゃないもんね。現地国民の多数意思よりも、外野のイデオロギーの正統性の方が優先されるのだ、というとひたすら救えないいつもの現実世界を見ている気持ちにはなりますけども。
右も左も、ザ・政争の具でしかないベネズエラ。。
もちろんアメリカ側が絶対的に正しいと言うつもりはないし、そんなことはあり得ないとも思っていますけども、かといってその欧米側の瑕疵がベネズエラ現政権の瑕疵を相殺するわけでは絶対にないのにね。どこまでいっても完璧にはなれない私たち不完全な人間としては、それこそ私たち日本人が民主主義政治でそうしているように、少しでもマシな方よりベターな方を選んでいくしかない。


もし自分の世界観に合わない出来事が起きているならば、それは理論ではなく現実の方が間違っているのだ!
個人的に楽しむだけならば特に何も言う気は起きませんけども、こうして現実に行動までする働き者な人たちを見るとちょっと愉快な気持ちにはなるかなあと。
――いやまぁある国家内の政治的失態から生まれた人道危機でも、「独立国の主権の尊重と内政不干渉という国際規範」故に無視していいのかというのは、冷戦後の国際関係において非常に重要なテーマであり続けてきたわけでもありますけど。であればこそ多くの欧米リベラルたちは国際主義と共にそのタガを徐々に弱めようとしてきたわけだし。


その意味で言えば、ここで問題となっているのって、単純に社会主義の成功事例である(とする)ベネズエラ神話だけでなく、古き良き『内政不干渉』の神話の継続への声明でもあるのかなあと。そりゃロシアや中国が同意するのも無理はないよね。
実際それってどちらの意味でも現代的なリベラルか否かと簡単にラベルを貼ることが難しい問題ではあるんですよね。
こうして市場資本主義のデメリットがかなり明らかになる現代世界でもあり、そして子ブッシュさんの以来のアメリカが見せてきたイラクアフガニスタンでの失態など、確かにどちらが正解か簡単に答えることが難しい問題でもある。


ということでこうしてマドゥロさんが亡命なんてことせずにがんばっているのは理解できるんですよね。こうして見れば解るように、国内外に少なくない味方たちがいるのだし。
CNN.co.jp : ベネズエラ巡る決議案で米ロ対立、互いに拒否権行使 国連安保理
単純に市民の草の根運動というだけでなく、ロシアや中国も! 
いやあ、じんけんやほうどうのじゆうをいっしょにまもってくれる、こころづよいみかたたちだなあ。



現代ベネズエラのニュースが問いかける、社会主義神話、内政不干渉原則の神話について。
みなさんはいかがお考えでしょうか?