「想像してごらん、人はみんな兄弟なんだって」

つまり、『血の報復』も兄弟である私たちみんなが被害担当するのだ。



スリランカ連続爆発、事前情報を得ながら当局未対応か - BBCニュース
スリランカ国防担当相“テロはニュージーランド銃乱射の報復” | NHKニュース
「神はこの世をイスラム教徒のために創造した」信仰のあり方が激変するスリランカとテロの関係 - FNN.jpプライムオンライン
うーん、ソフトターゲットなテロこわいという気持ちが更に強くなるニュースかなあ。

スリランカの最大都市、コロンボを中心に起きた同時爆破テロ事件について、スリランカ政府は、ニュージーランドで先月、イスラム教の礼拝所が襲撃され、50人が死亡した銃の乱射事件に対する報復だったという見方を示しました。

スリランカのウィジェワルダナ国防担当相は、23日、議会の演説の中で、「今回の事件は、入念に準備された自爆攻撃によるもので、最大限の破壊と犠牲者を出そうとしたものだ」と述べ、改めて事件を非難しました。

スリランカ国防担当相“テロはニュージーランド銃乱射の報復” | NHKニュース

報復云々は後付けで幾らでも言えるし正直言ったもん勝ちな面はありますよね。「社会が悪い」「時代が悪い」にちょっと似ている。
実際問題として準備期間からはそこまで大きくはないでしょうけど、そこに動機の要因のどこまで占めていたかなんて外野からははかりようがないし。そう言われてしまっては私たちはそうなのかと聞くしかない。


だから、ここでグローバルジハードな構図において変わったのは、それを言う側だけでなく聞く私たちの側でもあると思うんですよね。
――すっかり「ありうる(かもしれない)」と認識するようになってしまっている。
『9・11』以来、欧米世界を中心に見られた数々のテロとそこで繰り返されてきた言説によってその土台はかなり固められてしまった。
「信仰する者たちよ、あならがたの身近にいる不信仰者たちに戦いを挑め」
というコーランの言葉が、多かれ少なかれマジだったと思うようになってしまった私たち。

グローバルなジハードという観点からは、シリアやイラクアフガニスタンなどで多くの無辜なイスラム教徒を虐殺している大敵とみなされているキリスト教徒が標的とされるのは、むしろ当然であるとさえ言える。スリランカ政府はこれまでの調査結果から、今回のテロがニュージーランドクライストチャーチで発生したモスク銃撃テロに対する報復であったことが明らかになったと述べている。

「神はこの世をイスラム教徒のために創造した」信仰のあり方が激変するスリランカとテロの関係 - FNN.jpプライムオンライン

身近だから、警戒が薄いから、というソフトターゲットな理由でどこかの白人至上主義のバカのツケを背負う羽目になる人たち。
発表されている「報復」の言葉を信じるのであれば、まさに彼らは国境ではなく同じ「不信仰者だから」という視点でそれを実行している。
彼らは皮肉にもイマジンの理想の一部を体現している。そこには国境の有無など関係なく、目標はみな同類なのだからという理由で。
私たち人類はみな兄弟なのだから、遠く離れたほぼまったく無関係な知らないバカがしでかしたことの復讐のターゲットにされるのもしかたないよね。



いやまあ、同じくレノンが歌った「宗教のない世界」とは真逆ではあるんですけど。しかしそれ故に今回のような宗教を題目にしたテロへのアンチテーゼでもあるかもしれない。

イスラムの)みなさんはジョン・レノンのImagineはお好きではないのですか?

イマジンはいいぞおじさん - maukitiの日記

やっぱ悲惨なテロが頻発する今の時代こそジョン・レノンの『イマジン』かもれしないね! 


でも臆病な僕は「宗教のない世界を」なんて現代ポリコレ基準ではかなりギリギリラインを堂々と歌っちゃうモノに賛否を公に示すのはちょっと躊躇うところかな!
二重の意味で。


みなさんはいかがお考えでしょうか?