戦争をするほどの価値とは

「価値観がちっがーう!」人たちとの付き合いかた。


維新「戦争」発言の丸山議員を除名処分 議員辞職促す | NHKニュース
ということで思ったよりも騒動になっている丸山さんの「戦争しかない(修辞疑問)」発言であります。

日本維新の会は、北方四島の「ビザなし交流」の訪問団に参加し、元島民に対して戦争で島を取り返すことの是非などを質問した丸山穂高衆議院議員を除名処分にしました。維新の会の松井代表は、丸山氏に改めて議員辞職を促しました。

北方四島の「ビザなし交流」の訪問団に参加した日本維新の会丸山穂高衆議院議員は、今月11日の夜、訪問団の団長に「戦争で島を取り返すことには賛成ですか、反対ですか」「戦争しないとどうしようもないじゃないですか」などと質問しました。

丸山氏は13日夜、非常に配慮を欠いたとして、撤回して謝罪し、14日に離党届を提出しました。

維新「戦争」発言の丸山議員を除名処分 議員辞職促す | NHKニュース

うーん、まぁ、やっぱりその辺の特に右がかった一般の人が言うならばともかく、国会議員が言うと別の重大な意味が付与されてしまうのでやっぱりアウトだよねえ。国会議員と一般人ではその超えちゃいけないラインには明確に差があるのだ、ということを理解していないのであればそもそも国会議員として資質の問題でしょう。


ただ彼の言う「(武力オプションを採ることに)賛成か、反対か」と議論すること自体は、安全保障を考える上で重要な質問だとは思うんですよね。
反対だからといって、その議論自体を否定するのもやっぱり違う。まぁ仮に議論した所で、それこそネトウヨ認定されてしまいそうな人たちにとってすら「ロシアを相手に戦争して勝てるのか」という質問に誠実に答えようとすれば、その答えは火を見るよりも明らかでしょうけど。


実際にロシアはクリミアでそうしてみせたし、台湾問題において中国はそれを堂々と(脅迫的な意味も含めて)掲げ続けている。
一方で私たち日本は『領土問題』を戦争で解決することには反対である。
今回の件への反発が大きかったように、おそらく日本国民の大多数も賛成するだろうすばらしい見識でしょう。日本政府としての公的な立場とも合致する。領土にそれだけの価値があると考える国もあれば、そうとは思わない国もある。それ自体はまったく不思議ではないよね。
私たちがそうしないからといって、相手がしないということには絶対にない。そしてその価値観の相違は、相手がどう考えているかという相互理解の壁でもある。


――ではその『 』に入る問題が、核兵器などの大量破壊兵器使用だったら? 大虐殺を伴う民族浄化だったら?
アメリカはイラク戦争を先制攻撃で始める大義名分としてまさに前者を挙げていたわけで。それで見事になかったんですけど。その失態は失態として、もう一つ考えておかなくてはならないのは、実際にあったらどうするのか、という問題なんですよ。まさに私たちが今北朝鮮で直面しているように。
簡単に「戦争よくない」で終わるわけにはいかない問題だよね。いやまあ自分たちの手だけは一切汚さないまま自分たちだけが平和であればいいと考えているような自国第一主義者もまた一つの生き方ではありますけど。


北方領土に戦争するほどの価値はない。それはその通りかもしれない。
では、戦争するほどの価値があるモノとは一体どれくらい?
あるいはそんなモノは一切ない?


みなさんはいかがお考えでしょうか?