ゆえに悲観的な『小さな政府』主義者たち

求む「最悪から二番目」から脱出する方法。


サイコパスやナルシストほど権力を握りやすいのはなぜなのか?どうすれば「真のリーダー」を生み出せるのかまとめ - GIGAZINE
うーん、まぁ、そうねえ。

現代は狩猟採集の時代よりもはるかに複雑ですが、冷酷で共感力のないリーダーを排除すべく何らかの評価制度が必要だとテイラー氏は強調しています。この仕組みは政府を初めとする世界の機関や企業を大きく変えるはずですが、世界を危機的状況から脱出させ、権力に値する賢明な人々がリーダーになるには必要な考えだとテイラー氏は述べています

サイコパスやナルシストほど権力を握りやすいのはなぜなのか?どうすれば「真のリーダー」を生み出せるのかまとめ - GIGAZINE

明らかにトランプさんあたりを念頭に置いている記事っぽくてちょっと面白いよね。まさに彼らは公正な選挙を通じてアレを選んでしまったわけだし。そりゃマジで「これはまずいかもしれない」と危機感を抱く気持ちは解ります。
まぁそれでも間違いから比較的素早く立ち直れる、というのが民主主義政治の利点でもあるわけで。
実際、本邦の安倍政権の惨状の一方で、しかし野党支持率推移を見る限りおそらく最も可能性が高い構図としては「私たち日本は今でもかつてのセイケンコウタイ祭りのトラウマを抱えながら生きている」からなわけだし。
早くみんな忘れてくれるといいのにね。





私たちが信奉する民主主義は正解を選ぶことには失敗しても、しかし「真のリーダー」ではなかった時のダメージを最低限に抑えられる制度、については安全装置がなんとか働いている。
ちなみにもう一つ後ろ向きな解答としては『小さな政府』という考え方もあるんですよね。
政治決定とは元々独占的であり、しばしば私たちの市民権を毀損し、そして民主主義はどこまで行っても多数の独裁からは逃れられない。規模の巨大化による本質的な腐敗と汚職から逃れられないのであれば、初めからそれを目指さない方がいい、なんて。
私たちは「真なるリーダー」を選べないどころか、しばしば不適格な人物すらリーダーとして選んでしまう。
だったら初めからその権限を出来るだけ小さくしておけばいいじゃない!
まぁ確かに正論ではありますよね。


しかし一方で上記リンク先でも言及されているように、現代世界といえば気候変動から移民難民やら核問題まで「より」大きな協力体制が求められる時代でもある。
そんな時代であればこそ、「より」求められる真のリーダーシップ。
現状のトランプさんが資質どころかやる気も無いのは明らかではありますけども、それを言ったらどこまでいっても口だけで中国やロシアを動かすことができなかったオバマさんだって似たり寄ったりだったわけで。


こうしたハードルを解決するための(僕もどちらかと言えばこちらではある)『大きな政府』支持派は、この「真なるリーダー」問題――というよりは「より賢明なリーダー」問題を、決して避けては通れないと思うんですよね。
何しろ大きな政府を目指すと言うことは、失敗や汚職の際の被害が大きくなるということは確実なんだから。万一の失敗の際のデメリットはより大きくなる。




私たちは一体どうすれば「真なるリーダー」を選ぶことが、せめて可能性を上げることが、できるだろうか?
まぁ少なくとも、現状のままの公平な民主主義でやっている限り不可能であることは概ね確実じゃないかな。
でもしかたないよね。普通選挙ではトランプとかアベに投票するおろかな愚民どもでいっぱいなんだもん!
もしかして:中国モデル


「真のリーダー」を生み出す方法の現実性について。
それに悲観的な小さな政府を支持する人たちは、故に明確に回答している。政府機能は小さくすべきであると。


大きな政府を支持する)みなさんはいかがお考えでしょうか?