世界は狂人たちの仕事でできているin2019

そしてその狂人たちの仕事を邪魔しようとすると怒られるという地獄。


北朝鮮「Xマスプレゼント 何を選ぶかはアメリカ次第」 | NHKニュース
CNN.co.jp : 北朝鮮、米国への「クリスマスプレゼント」を予告
そういえば隣の金さんがまた面白いことを言ってニュースになっていたそうで。

(CNN) 北朝鮮で対米政策を担当するリ・テソン外務次官は3日、米国にクリスマスのプレゼントを贈ると予告し、その中身は米朝協議の結果によって決まると述べた。

非核化をめぐる米朝間の交渉が停滞するなか、北朝鮮は米国側に対し、年内に打開策を提示するよう求めている。一部の専門家はリ氏のメッセージについて、長距離ミサイル実験を再開する可能性があるとの解釈を示す。

CNN.co.jp : 北朝鮮、米国への「クリスマスプレゼント」を予告

こんなこと公の場、というか全世界に向けてマジで言ってしまうのが、2019年現在の国際関係の現実っていうのがホント面白いと思うんですよね。
社会人同士の会話としては私たちのミクロな個人関係でもこんなこと言えませんよ。せいぜい子供相手にに諭すつもりで使うくらい? 
「悪い子にはサンタさんのプレゼントは核兵器になっちゃうよ!」なんて。
いやまあ北朝鮮という「大人が」、アメリカという「子供」に上から目線で諭しているんだっていう彼らの世界観を反映しているだけなのかもしれませんけど。
核兵器も辞さない態度を示すことで、自身の要求を通そうとする人たち。
ザ・マッドマンセオリー。


お互いに全滅させるだけの――それどころか地球上の生物全体すらを、というオーダーで核兵器を向け合っていた冷戦時代を集団狂気な時代だったと批判することは、しばしば聴かれる声ではありますけども、でもあれから30年経った今だって立っている場所は大して違わないよねえ。
2019年の今だって、相も変わらず、世界は狂人たちの仕事でできている。
まったく冗談にしか見えない会話を、核兵器というまったくシャレになっていないブツの取り扱いをかけてやる人たち。
いやあやっぱり狂人としか言いようがないよねえ。
笑えばいいやら笑えないと憤ればいいのやら。


ここでしみじみ面白いと思うのは、一方でそんな狂人たちと共生していかなければならない(一応は理性ある人間だと称している)私たちが狂人たちから身を守ろうと、イージスアショアやTHAADなどの所謂『ミサイル防衛システム』をやろうとすると、それ自体が狂人たちから強い反発を受けるという点でしょう。
核ミサイルを撃ち落とそうとする行為は許せない!
まぁあちらの論理=狂人であること利益がある、という大前提を守ろうとする合理的な振る舞いではありますけども、でもそれはそれでほんとハラショーな展開だと笑うしかないお話。


今尚、世界は狂人たちの仕事でできており、更にはその狂人たちから身を守ろうとすること自体が狂人たちを刺激する。
こんな狂人たちに囲まれた状態で一体どうやって「核なき世界」を実現したらいいの?


私たちは狂人たちと一体どのように付き合っていけばいいのか。
その答えが見つからないからこそ、私たちがあれほど「核なき世界」を希求しながらもそれがまったく実現出来そうにない理由の大きな一つでもあるわけでしょう。
ノーベル平和賞な人がその解答を見つけてくれればいいのにね。


みなさんはいかがお考えでしょうか?