一連の騒動は誰にとって『不都合な真実』となるのか。
レーダー照射 韓国側も映像公開「日本はわい曲中断を」 | NHKニュース
［全訳］韓国国防部「反論映像」全テクスト(徐台教) - 個人 - Yahoo!ニュース
ということでお正月の間も不休で揉めていたレーダー照射問題であります。いやあ日韓どちらの中の人たちも年末年始なのに大変だよねえ。おつかれさまです。
万一、日本側が主張する追跡レーダーの証拠資料(電磁波情報)があるならば、両国間の実務協議で提示すれば済むことです。
人道主義的な救助活動中だったわが艦艇に向けて、威脅的な低空飛行を行ったことに対し、謝罪しなければなりません。
日本はこの事案を政治的に利用せず、実務協議を通じ、事実確認の手続きに入らなければなりません。(了)
［全訳］韓国国防部「反論映像」全テクスト(徐台教) - 個人 - Yahoo!ニュース
ともあれ、日本側のビデオ公開に続いて、韓国さんちの方も「反論ミュージックビデオ」を公開したとあって、端から見ている分には面白愉快な悲喜劇はまだまだ続きそうな様相であります。
「なぜレーダー照射したのか？」という質問に対して「ミスだった。次から気を付ける」であっさり終わるはずが、「やっていない。謝罪しろ」となってはご覧の有様になるのも無理はないよね。いやまあ日本側の大失態というオチもワンチャンあるんですけど、さすがにそれは可能性低そう。
ともあれ、既にしばしば指摘されているように、別にこうした危険な行為それ自体が異常というわけじゃないんですよ。われらが自衛隊ももちろん、相手にぶつけたり*1撃ち落としたり*2核兵器を落っことす*3レベルですらある。結構どこの軍もアレなことをしでかしているように、当然しっぱいはある。にんげんだもの。
しかしそこでは失態の直後から「相手を必要以上に怒らせない」というブレーキが効いているわけで。それこそあの米ソの冷戦が結局冷戦のままに維持し終わらせたのは、（むろん最後に登場するだろう核兵器の絶対的存在を背景にした）こうした「相手に一線を越えさせない」という自制という両者の努力でもあったわけですよ。それこそ逆ギレしたって意味はないのだし。
「威脅的な低空飛行を行ったことに対し、謝罪しなければなりません」
元々レーダー照射についての話が一体何でこんな意味不明な――レーダー照射ではなく高度に話をズラしたいという狙い自体は理解できなくはない――反論をしたのか、まぁさっぱり日本側からは理解できない辺り「文化がちっがーう！」案件になってしまっているよねえ。少なくともこれまではここまで致命的なコミュニケーション不全にはなっていなかったはずなのに。
日本か韓国か、どちらかが最近になって対応を変えたせいでこうなったのか。
それとも、日韓関係とは表だっていなかっただけでずっとこれが常態だったのか。
だから、今回の件について疑問を進めていくと、あまり深く考えたくない疑問に突き当たってしまうんですよね。韓国はなぜこんな杜撰な対応をしているのか？
――韓国は一体「いつから」こんな態度を採るようになったのか？
元々韓国は日本に対してそういう態度を採ってきたのだ、としてしまうとほとんどそのまま反韓ネトウヨな人たちの過去の言説――全てではないにしろかなりの部分を認めることになってしまう。一般に日韓ワールドカップ以後広まったとされる、ネトウヨ的韓国観こそが正しかったのか？
しかし、彼ら彼女らのような「韓国と揉めてメシがうまい」な人たちの意見が主流になってしまえば、今回の件にしても解決が更に難しくなることは明白でしょう。その意味では韓国と同じくらいに困っているのが日本政府のポジションでもあるのだろうなあと。相手から謝罪要求までされては折れることも難しくなってしまっているものの、かといってこのまま行き着くところまで行ってしまうこともおそらく想定外でしょう。
いやあ現状維持を望む大多数の日本の私たちにとって、不都合すぎてあんまり深く考えたくない話題だよね。ただでさえ慰安婦合意や徴用工などで揉めて、日本でも韓国へのイメージは低下し続けているというのに。今回の件もポジティブな印象に寄与しないことは確実でしょう。対韓感情の底が抜ける可能性だってある。
韓国の左派系新聞「日本の世論ごまかしに反撃」 : 国際 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）
韓国はいつからこんな国となってしまっていたのか。
本邦リベラルたちが言っていたように軍靴の足音を響かせるアベセイケンのツケ？
文在寅政権権になってから？
あるいは本邦ネトウヨたちが言うようにずっと前からこうだった？
どちらにしても、諦めてこういう韓国と付き合っていく方法こそ考えなければいけないのかもしれませんけど。国家に永遠の友は居ないのだし。
みなさんはいかがお考えでしょうか？
