「もはや戦後ではない」

平和を愛する我々の辞書に戦時体制という文字はなかった。あってはならなかった。



日本政府、首都圏など7都府県で7日に緊急事態宣言へ 新型コロナウイルス - BBCニュース
6日にも緊急事態宣言の準備入り表明見通し(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース
いよいよ本邦でも緊急事態宣言が始まるそうで。



騒動初期の当日記でも書いていたコロナの脅威自体はそれほどではないと思っていた楽観は、しかし欧米世界を中心に思ったよりもずっと大事になってしまってまぁ浅い私の予想は見事に外れてしまったなあとしみじみ思います。。
この予想の外れっぷりは「僅かな積雪にも弱い大都市」という構図に近いかもしれない。
今回もそれと同様に私たちの都市ひいては現代的な生活スタイルというのは、それはもう感染症に脆弱であるということを本質的には解っていなかったのだなあと。
その大前提にあった現代的大都市と生活スタイル、という現代社会の根底から見直しせねばならない――でも喉元過ぎたら割とみんな忘れると思う――もっと根源的な文明社会についてのお話なのでしょうね。
私たちの愛する資本主義は、泳ぎ続けなければ酸素を取り入れられなくて死んでしまう。
しかし今必要とされている戒厳令や外出制限というのは、自傷行為と解っていながら泳ぐのを制限しなければならない、ということに等しい。
いやあこれは大問題だよねえ!
それを本質的には理解していなかった暢気な私たちはこれから一体どうなってしまうのか。
喉元を過ぎたら忘れるのか? 
それとも二度とあの無邪気な過去にはもう戻れない、幼年期の終わりとなってしまうのか?




ともあれ、ということでまぁここまでそれはもうグダグダしていた日本政府の対応ですが、まぁそれも仕方ないとは思うんですよね。。
その理由としては二点あるんじゃないかと。「無能だから」という奴を加えれば三つか。個人的にはまぁ自民であろうが非自民であろうが官僚が強すぎてこれ以上は無理だったとは思っていますけど。民主党政権時代にホントに「脱官僚!」できていたらよかったのにね。

  • 後ろからものすごいで追い抜いて行った欧米世界よりも、なまじダメージコントロールに成功してしまっていたから。
  • そしてそもそも「戦時」という概念がないから。

複数の関係者によりますと、政府は、変更案について既に水面下で専門家にも意見を聞きながら検討作業に入っています。

こうした中、安倍総理大臣は6日にも緊急事態宣言に向けた準備を始めるよう表明する見通しであることが分かりました。

6日にも緊急事態宣言の準備入り表明見通し(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース

準備の準備をする宣言、とかちょっと政治的修辞に溢れすぎている迂遠な手順を採るのもやむをえないのかなあと。
私たちはまだ、少なくとも平和主義という概念上では、『戦後』を生きていたから。
トランプ米大統領「戦時下」の態勢と 新型コロナウイルス対策で - BBCニュース
ダイソンもロールス・ロイスも人工呼吸器生産…戦時動員体制=英国(WoW!Korea) - Yahoo!ニュース
比較してあちらの行動が早い理由ってつまりそういうことですよね。
被害が大きいからという身も蓋もない理由と、そして「戦時体制」という方法を正しく今の状況に引用しているから。
本邦にはそうした準備が、その法を是とする政治的伝統が無かった、というだけ。
高度に発達した自由民主主義社会のジレンマは、政治が無能な社会と区別がつかない - maukitiの日記
準備不足と罵るべきか、それともリベラルな個人の自由を尊重していると称えるべきか。




どちらに転ぶかはともかく、日本の政治史におけるまた新たな歴史の一ページが始まるのだろうなあと。
コクミンが安倍にもっと独裁しろと囁いている - maukitiの日記
ここ最近のひと月以上の間ほとんど一貫して存在してきた、「私たち自身の賛意によって」私権を制限する『緊急事態』が始まろうとしている。
『3・11』でも大分下がっていたハードルが、これでまた下がるのでしょうね。罰則付き規定などによる制限も。
でもしかたないよね。だってコロナこわいもん!
他ならぬ私たち自身の民意によって。
「もはや戦後ではない」のだから。


安倍政権の下でついに始まろうとしている緊急事態宣言について。
日本という国が普通の国になる一歩か、それともドクサイの足音がまたどこからか聞こえてきてしまうのか。


みなさんはいかがお考えでしょうか?