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世界よ、これが日本の(アクセス)ジャーナリズムだ。

やっぱり彼らはそれを悪いとすら思っていないんだから、そもそも批判が通じるわけがないよね。




朝日新聞社員、賭けマージャン認める 4、5月に計4回:朝日新聞デジタル
黒川氏「宣言下、行動軽率すぎた」 辞表提出、訓告処分に - 産経ニュース
ということで定年延長騒動のコラテラルダメージが何だか朝日産経さんちまで及んでいるそうで。

 朝日新聞東京本社に勤務する50歳代の元記者の男性社員が、緊急事態宣言下に、東京高検の黒川弘務検事長とマージャンをしていた問題について、朝日新聞社が社員から聞き取った内容を報告します。社員は緊急事態宣言が出た後、計4回、金銭を賭けてマージャンしていたことを認めました。

朝日新聞社員、賭けマージャン認める 4、5月に計4回:朝日新聞デジタル

まさかこんな「最高のタイミングで横あいから思い切り殴りつける」ようなネタが出てくるとは。
いやまぁ文春としては法案成立してた方がずっと美味しかったネタではあるんでしょうけど。きっと内心では「もっと安倍強行採決しろ!」とか思ってたんでしょうね。
それはそれでイエロージャーナリズムと半ば自称している「週刊誌」がそれをやっているのは少なくとも誠実ではあります。
では他の、社会の木鐸と自称するマスメディアがどうかというと以下略。




ともあれ、まぁこの構図で賭け麻雀や自粛期間中などという面は末節で、むしろ改めて浮き彫りになったのがマスメディアたる彼ら彼女らが、こうして『高官』と個人的関係をきちんと地道に築いている、という健気な努力が改めて衆目に晒されたことだと個人的に思うんですよね。
政府関係者や省庁高官との個人的つながりによって情報を貰い、それをニュースとして報道する人たち。
ザ・アクセスジャーナリズム。
日本のジャーナリズムが抱える問題の核心 - maukitiの日記
この辺のネタについては一年前に概ね書いたお話ではあるんですが、普段は権力を監視すると息巻いている人たちが、情報源である権力者たちとのアクセスを保つことを最優先にしてしまってズブズブになってしまっているという構図そのものでしょう。
挙句にその密会を他所からすっぱ抜かれてしまうという死ぬほど間抜けな構図。
いやまぁそれすらも別のが情報源を貰ったアクセスジャーナリズムだっていう陰謀論もできたりしますけども。


まぁでも仕方ないよね。
だってそれが仕事なんだもん。
政治家たちと仲良くなっていち早く情報を貰うのが。
財務次官にセクハラを許すマスコミの事情 自己満スクープが記者を疲弊させる | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
アクセス先から情報を貰うために、セクハラにガマンしたり緊急事態下でも賭け麻雀にせっせと勤しむ人たち。
きっと今回参加していた朝日や産経の記者も、上記のように被害を訴えながらも「報道は難しい」と上司に却下されてしまった悲劇のジャーナリストなのかもしれないね。

問題の根っこにあるのがいわゆる「アクセスジャーナリズム」だ。アクセスジャーナリズムとは、記者が政府高官や企業経営者に気に入られ、特別に情報をリークしてもらう手法だ。「リーク依存型取材」と言い換えてもいいかもしれない。

権力側との「アクセス(接近)」を重視するあまり、ジャーナリズムに欠かせない批判精神を失ってしまう――これがアクセスジャーナリズムの本質である。日本では財務省記者クラブ「財政研究会」を筆頭に権力側に配置された記者クラブがアクセスジャーナリズムの一大拠点として機能している。ここに主従関係が生まれる土壌がある。

財務次官にセクハラを許すマスコミの事情 自己満スクープが記者を疲弊させる | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

上記セクハラ問題でも散々そのアクセスジャーナリズムな手法について批判されていたにもかかわらず、結局何も変わってないんだなあと生暖かい気持ちにはなりますよね。
きっと彼らには、情報源と親しくなると都合の悪いことが書けなくなる、というジャーナリストには避けられないジレンマなど無視できるほどの叡智があるのでしょう。



今回の件でも、あくまでその「お詫び」「反省」の焦点は、緊急事態下と賭け麻雀であるという点でしかないように。

 社員が社内でのヒアリングに対し、検事長とのマージャンで現金を賭けていたことを認めました。新型コロナ感染防止の緊急事態宣言中だったこととあわせて社員の行動として極めて不適切であり、皆さまに不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを重ねておわびします。取材活動ではない、個人的な行動ではありますが、さらに調査を尽くし、社内規定に照らして適切に対応します。また、その結果を今後の社員教育に生かしてまいります。

朝日新聞社員、賭けマージャン認める 4、5月に計4回:朝日新聞デジタル

 産経新聞では、報道に必要な情報を入手するために取材対象者に肉薄することは記者の重要な活動だと考えていますが、不適切な行為を伴うことは認められません。賭けマージャンは、相手や金額の多寡にかかわらず決して許されるものではなく、厳しい対処が必要だと判断しています。

黒川氏「宣言下、行動軽率すぎた」 辞表提出、訓告処分に - 産経ニュース

でも仕方ないよね。結局のところ、そもそも朝日新聞産経新聞もその手法こそが正解だと思っているんだから。
外野から何を言われようが当事者である彼ら彼女らの自身の意識が変化しない限り、その批判に意味はない。


いやあジャーナリストって私たちの民主主義政治においてこれ以上ないほどに重要ながら、しかし身を削る大変な仕事だよねえ!
世界よ、これが日本の(アクセス)ジャーナリズムだ!





ただ、その意味で言うと、日本で()とエクスキューズする必要のない「ジャーナリズム」らしさを持っていたのは『週刊文春』ということになってしまうんですけど。
(その背後にそびえ立つクソの山を見ながら)……うん、まぁ、そうねえ。


掛け麻雀騒動で改めて詳らかになった、日本のアクセスジャーナリズムについて。
みなさんはいかがお考えでしょうか?