こうした風景を前提にした上で「（だからお前らも）ゲームと現実の区別がつけられないんやろ！」と言われると納得してしまいそうにはちょっとなるよね。
テラハ出演中の木村花さんが死去、所属先が発表 ネットで誹謗中傷を受けていた | ハフポスト
『テラハ』スタジオメンバーの山里、トリンドル、馬場園が木村花さん追悼 | ORICON NEWS
ということでマジで自殺が起きてしまったことで大炎上中のテラスハウスであります。
テラスハウスを巡っては、出演者に対しての中傷がネットで横行してきた。木村さんに対しても、番組内での言動に対する誹謗中傷が相次いでいた。
木村さんのものとみられるInstagramの最後の投稿には、「愛してる、楽しく長生きしてね。ごめんね。」と書かれていた。
テラハ出演中の木村花さんが死去、所属先が発表 ネットで誹謗中傷を受けていた | ハフポスト
うーん、まぁ、そうねえ。
自分も契約しているnetflixなんかでもずっとプッシュされ続けていてメインコンテンツ扱いなコレではありますけども、正直見たことない（今後もない）の中身どうこうについてはあんまり言うことはできない。
なのでできるのは番組の中身云々というよりは、それを取り巻く言説に関する言説、という名の適当日記。
リアリティ番組 - Wikipedia
一般論としてはこうしたリアリティーショーの問題点ってそれこそwikipedeiaにも載っているレベルで、そうした一般出演者たちへの誹謗中傷・はての自殺が絶えない界隈ではありますよね。
良かった。テレビと現実の区別がつかないのは日本人だけじゃなかったんだ。
――いや、むしろ今更自殺者が出て大騒ぎだなんて日本は欧米に比べて人権侵害後進国なんじゃない？
そうした構図をこれまで見て見ぬフリをしてきたくせに「こんなことが起きるなんてひどい！」と言う方がぶっちゃけナイーブすぎるよね。
特に視る側が言うならともかく制作側がテレビの中の人がそれを言うのは韜晦が過ぎるというかなんというか。
そのような危うい演出手法が採られているのに、いざこうしてマジ被害が出てしまうと途端に大人しくなってしまう構図について。
まぁ考えられる解答としては大雑把に二点に分けられるでしょう。
・マジで視聴者が番組内容を真に受けて誹謗中傷に走るとは思っていなかった確信犯。
・誹謗中傷が起きるだろうとわかっていても、しかしそちらの方が数字が取れるので見て見ぬフリをした確信犯（誤用）。
みなさんは確信犯についていかがお考えでしょうか？
ともあれ、この騒動を見ての個人的な感慨としては、昔から私たちゲームオタクが「ゲームと現実の区別がつかなくなったらどうするんだ！」と怒られてきたように、彼らも「テレビと現実の区別がつかなくなったらどうするんだ」と同じく怒られればいいんじゃないかな。
――逆説的に、ああ、だからこそ、私たちは「ゲームと現実の区別」とかクッソバカみたいな論理で殴られてきたんだなあ、とまったく嬉しくない答え合わせされて生暖かい気持ちにはなってしまうんですよね。
そうだよね。テレビの演出と現実をごっちゃにして叩く人がいるんだから、ゲームと現実をごっちゃにして現実でもゲームのように振る舞うバカが居たっておかしくないもんね。
個人的にはずっとそうした「ゲーム脳（）」な批判をアホくさ～と思ってたんですが、しかしこうして改めて同じ構図を他人事として見せられてしまうと悲しい答え合わせをさせられてしまっている気持ちにはなるかなあ。
ぐぬぬ。悲しいけど、この強力な反論には勝てそうにない。
既にゲームや映画のようにレーティングという辺りが落としどころなのかなあ。リアリティーショーを見るためのレーティングとか。既に先駆者たちがそうやって「自粛」させられてきたように。
こうした現実を考えると、「ゲームで現実と区別が～」というのもこの先ずっと言われ続けていくんでしょうね。
がんばれ人類。
はやく誰かに叡智を授けてもらうんだ人類。
