軍拡バスに のってます

キップをじゅんに わたしてね。隣国へ(ハイ!)隣国へ(ハイ!)


ミサイル防衛「なぜ中国の了解がいるのか」 河野防衛相 - 産経ニュース
何故だか盛り上がっていたミサイル防衛についてのアレ。
まぁただバカな質問というだけでなく、いつもの反マスコミな感情がそうさせている面はそれなりにあるのだろうとは思いますけども。

河野太郎防衛相は4日午前の記者会見で、ミサイル防衛に関して「相手領域での弾道ミサイルなどの阻止」を盛り込んだ自民党提言が「中国や韓国の理解を得られる状況ではないのでは」と質問され、「主に中国がミサイルを増強しているときに、なぜその了解がいるのか」と語気を強めた。

 韓国についても「なぜわが国の領土を防衛するのに韓国の了解が必要なのか」と述べた。

ミサイル防衛「なぜ中国の了解がいるのか」 河野防衛相 - 産経ニュース

語るに落ちているというか、そもそも「理解を得られる状況ではない」ことこそが所謂『軍備管理』に失敗している状況そのものですよね。
質問しているように「理解を得られるように努める」という事を目指すこと自体は一つの選択肢ではあるでしょう。
ただあくまで国際関係としてはそれって相互的なモノでもあるわけで。


だから構図としてはむしろ逆で、「防衛戦力の増強をしたい→でも理解を得られないのでは?」ではなくて、「理解を得られないような状況になった→故に防衛戦力の増強」な状況に我々日本が陥っていると。
――そもそも理解を得られる状況ならば防衛戦力をわざわざ積み増しする必要もないわけで。
だからここで質問するべきだったのは、「中国や韓国の理解を得られる状況ではないと思われるが、何故そうなっているのか?」と聞くことだったと思うんですよね。
そこから間接的に反権力なジャーナリストらしく安倍政権の外交政策の失態ではないかと責めてみてもいいし。あるいは中国や韓国側のせいにしてみてもいいですけど。



実際に、そうした軍備管理に失敗し「お互いに」理解を得られない状況というのは、身も蓋もなく数字が証明してもいるわけで。
世界軍事力ランク 韓国6位・日本5位=北朝鮮は25位に下落 | 聯合ニュース
悲しいかな、世界の軍事大国が密集するこの東アジアにおいては、つまるところ、身も蓋もなく、世界でも最も熱い『軍拡競争』の最中にある。


ここで「理性ある我々日本が参加しなければ東アジアの軍拡は抑制されるのだ!」「我々が東アジアの軍備管理協定を主導するのだ!」などと主張してみてもいいですけれども、まぁ現実に即した意見だとはとても言えないよね。
日本の影響力を大きく見過ぎだし、それって「日本スゴイ!」ニュースを見て無邪気に喜んでしまう人たちと同じでしょう。
僕はどう考えても日本にそんな影響力はないとおもうよ。
結局、フォロワーである我々には粛々とそのバスに乗るか、あるいは地域の平和と安定を犠牲にしてでもそれを拒否するかの二択しかない。



軍拡競争というバスに乗り遅れまいとする日本政府について。
中国の情報戦術にはまった? 安倍政権の外交オンチ (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
AIIBの時のように、今回も中国発の軍拡競争に乗り遅れる安倍政権は外交オンチだと批判されてしまうのでしょうかね?
「バスに乗り遅れるな!」論を使う人ってだいたいそういうレベルの人たちだよねとかマジレスするの禁止です。



みなさんはいかがお考えでしょうか?