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アメリカ帝国興亡史にまた新たなページが

『偉大なアメリカ帝国』を続けた、あるいは終わらせることができなかった男。




【米大統領選2020】 ドナルド・トランプ氏は世界をどう変えたか - BBCニュース
ということでトランプ大統領もいよいよ終焉が見えつつあるそうで。まぁ今見ているような最後の最後でのグダグダは真の意味での「民主主義の死」のかほりがしているんですが、それはまだこれから更に面白くなりそうなのでここでは割愛し別の日記で。
ともあれ、あちこちで彼の『遺産』についての議論が進んでいて、トランプ劇場もいよいよ終わりと思いきや大統領選に負けたら負けたで面白い読み物がいっぱい出そうだなあと個人的にはwktkしています。
例えばこの辺、

2019年2月の一般教書演説で、トランプ大統領はシリアから駐留米軍を撤退させると公約し、「偉大な国は果てしない戦争を戦ったりしない」と宣言した。

実際の数字を見ると、実態はもう少し微妙だ。そもそもこの演説の数カ月後、トランプ氏はシリアの油井を守るために兵士500人を引き続き駐留させると決めている。確かにトランプ政権は、オバマ政権から引き継いだアフガニスタン駐留米軍を大幅に削減する方針で、シリアやイラクでもある程度は同様だ。しかし、在外米軍が駐留している場所は、トランプ政権発足時から今にいたるまで変わっていない。

【米大統領選2020】 ドナルド・トランプ氏は世界をどう変えたか - BBCニュース

上記BBCの記事のグラフにもありますけども、アフガニスタンイラク・シリアと新たに始めた場所では撤退させていても(というかそれ自体はオバマ時代からの既定路線でもある)他ではまったく変化無し、というのは色々示唆的だよなあと。
同じようにそれを公約にしカーターと同じ道を辿ったトランプ、という風に見ると「史上最低の大統領争い」が熾烈な争いに。赤も青もお互いに気軽に名前を挙げる候補が出てきてよかったね。
当日記でもカーターとトランプさんの政策の類似性について何度か書いてきましたけど*1、まさかここでまでそっくりな展開になるとはねえ。
「ボーン・アゲイン」から「メイク・アメリカ・グレイト・アゲイン 」へ。
カーターさんの遺産の一つには台湾断交がありましたけど、一方であれから40年経って今度は台湾傾斜を強めるっていうね。こちらもいつものアメリカか。


そもそもアメリカが世界帝国たる影響力を保持しているのは、経済的にはドル支配であり、軍事的には各地の在外基地の存在と集団防衛体制でもあるわけで。
(偉大かどうかは別として)『帝国』の基礎である世界中の軍事基地を維持することで、アメリカの威信を保持したトランプ。


その意味で言うと、まさにアメリカとの同盟の重要性が増している――どころか冷戦以後という枠組みで見れば、一番必要性が高まりつつあるこの時期に「値上げ」を要求したトランプのやり方は、まぁ結果論としては概ね合理的だと言うしかないんですよね。
需給の法則そのままに。
何しろ私たちにはアメリカ以外に実質選択肢はないのだから。その境界線上にある韓国やトルコはかなり流動的になりつつありますけど。
まさかロシアや中国に代わりに抑止力としての基地を置いてもらうわけにもいかない。


国際関係の変化により、重要性が増したことで足下を見られる私たち同盟国たち。
こうしたアメリカへの不信感と、同時にその必要性も増していく世界について。このトレンドは一体どういうイベントを招くことになるのでしょうねえ。


アメリカ帝国興亡史』という文脈で見るトランプ政権についての後世の歴史的評価としては、このあたりになるのかなあと個人的にはちょっと考えたりします。
みなさんはいかがお考えでしょうか?