2014年から続いてきた「民主主義が死ぬin香港」物語シリーズの終わり

今回もまた「ペンは民主主義よりも強し」だったねえ。



【社説】香港民主主義の明白な死 - WSJ
ということで、名実ともに香港の民主主義がついにまるっと死んでしまったそうで。

中国の全国人民代表大会全人代)常務委員会は11日、香港当局が立法会議員を法的審査なしに解任できるとする決議を成立させた。香港当局はすぐさま、4人の民主派議員を失職させた。その中には、勇気を持って司法の独立を擁護してきた郭栄鏗(デニス・クォック)氏、楊岳橋(アルビン・ユン)氏という2人の議員が含まれている。

 立法会の残りの民主派議員は、今回の措置を受けて一斉辞任を表明した。民主党の胡志偉主席は「遅かれ早かれ、われわれは全員、議員資格を奪われるだろう」と語った。議員になるには、中国政府への無条件の忠誠が求められるということだ。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は11日の記者会見で、新たに制定された香港国家安全維持法に反対したり、中国政府の立法措置に「見境なく反対票を投じる」ことを企てたりした立法会議員は、議員資格を失うと語った。同長官は、自らが治める香港を裏切った者として歴史に名を刻まれるだろう。

【社説】香港民主主義の明白な死 - WSJ

うーん、終わりやね。
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当日記でも2014年のデモの辺りから、こりゃスゲェとずっと書いてきた「民主主義が死ぬin香港」の物語シリーズの終わり。
まず司法を殺し、そして選挙を制限し、最後に議員を逮捕する。
たった6年でこうなっちゃうか~~。
まさかここまでリアルタイムで、無力化され殺されきっちり埋葬までされる所まで見られるとは思わなかったなあ。
この後はゾンビになった香港民主主義の姿を見せられながら鉄面皮な中国の報道官に「(ゾンビとして)生きていますけど何か?」とかしれっと言われちゃうんだろうなあ。


「ここ数年で一番民主主義が死んでる」 - maukitiの日記
いやぁ普段から「民主主義が死ぬ!」と戦々恐々している私たち日本人にも良い勉強になったよね。
そこにわざわざ戦車を用いるまでもなく――もちろんデモを鎮圧する際にはかなりの暴力があったわけですけども――しかし香港の民主主義制度を殺すのに別に剣は必要なく、ただただ本国政府がペンでサインをすればいいだけだった。
「ペンは剣よりも強し」
民主主義が死ぬときにもこの格言が成立してしまうのは、普遍的な人類史あるあるをまたもや見せられてしまった気持ちに。


中国共産党の『善意』『建前』で維持されていたそれは、それらが尽きればあっさり捨てられてしまっただけ。
香港の主権者は、最初から最後まで中国共産党政府であって、香港市民の手にはオールが無かったというだけ。
――そしてもう一つ重要なのは、「民主主義を守れ!」と普段から叫び続けている私たちは結局香港のそれを救うことはできず、良く言えば見守り応援することしかできず、悪く言えばニュースとして消費するだけで見捨てることしかできなかったというだけ。


英、香港議員巡る中国の新規則は共同宣言違反 制裁を検討 | ロイター
普段から、それこそ毎年のように「民主主義が死ぬ!」とおびえている私たちは、まさに近隣諸国で行われているこうしたリアルタイムで展開した『民主主義の死』を目にして一体どういう態度を採ればいいのでしょうね?


香港, 民主主義 の検索結果 - maukitiの日記
上記のように当日記でもアレコレ適当なことを色々書いてきた「香港の民主主義が死ぬ」ネタではありますが、まぁ民主義国家に生きる日本人として色々と示唆的で教訓として興味深い六年間ではありましたよね。
僕もすんごいいっぱい(日記ネタ)出たし。

  • 民主主義を殺したい独裁者たちは、国際社会()から文句を言われないだけのパワーと大義名分をがあればどうにでもできるという成功体験を。
  • 民主主義を守りたい有権者たちは、……うーん、浅学な僕にはなろうっぽく転生してもあんまり香港の民主主義を救う世界線見えないかなあ。


民主主義を愛するみなさん、あるいは非効率だからと終わらせたいみなさんは、いかがお考えでしょうか?