あなたはIOCを信じますか?

かつて神だったぼったくり男爵たちへ。



五輪初トランス選手に異議 「公平性失われる」 - 産経ニュース
この問題も、かなり以前からやっているのに未だに決定的な解答が見いだせていない辺り、やっぱりむつかしい問題なのでしょうねえ。

7月に開幕する東京五輪の重量挙げ女子で、五輪史上初めて出生時と異なる性別に転換したトランスジェンダーの選手が出場する見通しとなっていることについて、ベルギーの女性選手が「競技が公平でなくなる。悪い冗談だ」と異議を唱えた。ロイター通信が5月31日、報じた。

五輪出場が見込まれるニュージーランドのローレル・ハバード選手(43)は、2013年に性別適合手術を受けるまでは男子として競技。東京五輪に向け同国の代表資格を得るのが確実な情勢という。

トランスジェンダー選手の女子競技参加について、国際オリンピック委員会(IOC)は、15年に男性ホルモンのテストステロン値が12カ月間、一定以下なら認めるとするガイドラインを策定した。

五輪初トランス選手に異議 「公平性失われる」 - 産経ニュース

ましてやそれが全世界という射程を持つオリンピックであれば尚更。
一国であれば許容できていた基準も、全世界で同じモノが使われるとなるとその摩擦は無限大に増大していく。



ともあれ、ここで更に面白い展開になってきたとちょっとwktkしてしまうのは、コロナ禍とオリンピック開催の是非に揺れるこの現代世界においては、この問題って更に複雑になった議論を提起しつつあるんじゃないかと思うんですよね。
つまり、我々日本人が今目にしている「あのような(ここ重要)」なオリンピック委員会の正当性、という問題の浮上によって。
一体誰が「女性枠」あるいは「男性枠」としてそのスポーツに参加する権利があるのか、という単純にオリンピック参加基準にとどまらずこの社会全体に多大な影響を与えるだろう――上記ニュースのように既に与えつつある――オリンピック委員会の決定が受け入れられるかどうかは、結局、このIOCへの信頼性と正当性の問題に繋がってくるわけで。


神=IOCを信じているのであれば、その決定の受け入れがより容易なのは間違いない。
でもそうではなかったら? 
そんな重要な問題を決定するのに、何ら我々個人には民主的な説明責任を持たない国際機関によって、一方的に決められた決定に唯々諾々と従うべきなのだろうか?
それは必然的に、IOCにその決定を任せても良いのだろうか? という素朴で根本的な疑問にたどり着くことになる。
神を信じることについて、より現実問題として疑義が挟まるようになってしまった。
「神は死んだ」という言葉を聞かされてしまった。
IOC“ぼったくり&はったり男爵”コンビを支えるだけの全国紙たち 「論」を述べた地方紙とスポーツ紙の気概 | 文春オンライン
ぼったくり男爵のような人間がトップに立つその国際機関の決定に?
まるで神のように振る舞っている彼ら彼女らが、これまで実際に神のように崇められてきたのは、まぁおそらく間違いないのでしょう。

 先ほどの「甘口辛口」は、週明け5月24日のコラムでは「五輪の蜜を吸おうと群がる国々から神様の如くあがめられおごり高ぶった揚げ句、地に落ちたのがIOCではないか」と書いていた。

IOC“ぼったくり&はったり男爵”コンビを支えるだけの全国紙たち 「論」を述べた地方紙とスポーツ紙の気概 | 文春オンライン

しかしその神の存在は地に落ち、現在新しい議論として浮上してきているのがIOCの正当性の問題でもあります。


単純に議論の複雑さというだけでなく、更にはこのIOCという組織への信頼感という変数も加わり、トランスジェンダーの問題は更に複雑化していくことになる。
しかし、だからといって、IOC以外にその決定ができるかというと……。





僕は当事者ではないし、この件については知識が無くよくわからないので、偉い人の決定に従おうと思ってます。
でもこれまでも散々東京オリンピックをめぐるgdgdで見せられてきた「あのような(ここ重要)」IOCの決定にそこまで信頼感を持てるかというと、うん、まぁ、そうねえ。


IOCを信じているみなさんも、信じていないみなさんも、いかがお考えでしょうか?