独裁者への道を舗装する人たち

これはやはりアベ独裁政権の応援団であるマスゴミの所業!


小泉環境相は熱海災害を「私の仕事は雨が上がった後」と他人事 菅首相は都議選「勝利宣言」準備 (1/4) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)
架空の発言で小泉進次郎氏を批判 AERA dot.が謝罪「記者の聞き間違いでした」: J-CAST ニュース【全文表示】
うん、まぁ、そうねえ。
進次郎構文で有名なかの人の発言については、個人的にも正直どうかと思うことは少なくないものの、だからといって発言を捏造してもセーフかというとまぁそれは一線を越えているとしか言いようがないよね。

その後、AERA.dotは記事中の「テレビの中ですけど」の部分を「選挙の中ですけど」に訂正。小泉氏の発言に対する「小泉環境相にとって災害は、テレビの中の出来事で、雨が上がったら対応すればいいとも聞こえる発言だった」という指摘も、「小泉環境相にとって災害は、雨が上がったら対応すればいい、とどこか他人事のように聞こえる発言だった」に変更された。

AERA.dotは5日までに、該当部分は「記者の聞き間違い」だったとして、「記事中の小泉進次郎環境相の演説で『テレビの中ですけど』という記述を『選挙の中ですけど』に訂正しました」と記事の末尾に追記。「関係者の方々には大変、ご迷惑をおかけしました。お詫び申し上げます」と謝罪した。

架空の発言で小泉進次郎氏を批判 AERA dot.が謝罪「記者の聞き間違いでした」: J-CAST ニュース【全文表示】

訂正されようがされまいが、結論がまったく変わってないのは色々と示唆的で面白いよね。


しかし今回の前例は反ワクチンあるいは最近ではメガソーラー諸悪の根源論に一生懸命活動をしている人たちにとっては朗報とも言えて、今回と同じように政治家や著名人の発言を捻じ曲げて引用することでフェイクニュースだとその間違いを批判されたら、しれっと「聞き間違えでした」と言い訳すればいいんじゃないかな。
すばらしい前例が出来て良かったね!
私たち市民に為になるニュースを提供してくれていつもありがとうAERA。当日記でもバカなことを書いていたら、それは聞き間違いの可能性があります。






ともあれ、いつものマスゴミだと批判して喜んでいても何も生産性は無いので、いつものように適当な日記ネタとして書くならば「トランプが喜びそうなネタ」だよなあとは思います。

私は憲法修正第一条を愛している。私よりも愛している人間はいない。誰ひとりいない……しかし選挙期間を通してわかったように、フェイク・ニュースは真実を伝えていないし、その事態はは変わっていない……私としては、それらのニュースが国民を代表するものではないと言いたいね。今後も代表することは決してないだろう。つまり、われわれは何か対策を講じなければいけないということだ。*1

それこそトランプの代表的手法の一つが――実際にはそうではないのに(ここ重要)――主流メディアがフェイクニュースを使って政権を不当に批判している、という構図でもあったわけでしょう。
実際それはトランプに限らず、古今東西の独裁者たちが権力を守るために用いる典型的手法の一つですらあります。
ウイグル族強制労働、米国のねつ造 制裁強化で中国が非難 | ロイター
お隣の中国だって現在進行形でそれをやっているわけだし。


その意味で言うと、「#道新記者の逮捕に抗議します」騒動なんかよりもずっと直接に『メディアの危機』と言っていい構図なんじゃないかと思うんですよね。こんなことトランプや独裁者相手にやったら大喜びでしょう。
何しろフェイクニュースだとフェイクする必要すらないんだから。
私人逮捕云々よりもずっと、メディア規制への道を舗装することになりかねない。
――あるいは実態としてはまったく逆で、こうまであからさまに発言を捏造しても政治家から圧力を受けないことを証明しているのかもしれない。
にほんってほうどうのじゆうがあってすばらしいくになんだなあ。
そしてそんな「優しい独裁者」相手に好き勝手に書き挑発している構図であると。
それならそれで、政治権力と対峙する一つの普遍的戦略ではありますよね。抗議活動をしている一部のデモ参加者たちが、敢えて過激な活動をすることで警察などに暴力的に制圧させる様子を撮影させる手法というのは、現代世界ではそれこそ一般的であるのだし。
ぶっちゃけその理屈であれば今回の件も納得できます。現代のナチスである自民党誘い受けしているのだと。


と、ここまで考えると「政治権力を監視する」ことを標榜するメディアにとっては、今回のように発言を捏造しようがそれがバレようがどちらに転んでも「美味しい」事態であることは確かなんですよね。
バレなければ自分たちが好きなように政治家の発言を捏造することで『権力監視』をするポーズができるし、仮にそれがバレて政治家側が批判してもメディア規制という蛮行をしようとしていると相手を逆に批判することができるのだから。
むしろバカ正直に本当のことを書くことのインセンティブの方が少ないことを、意図的なのか無意識なのか、正しく見抜いている賢いメディアたち。
そりゃ『放射能がくる』のも無理はないよね。


……オッカムの剃刀? ……うっ、頭が……。


フェイクニュースへの対抗を大義名分にした『メディア規制』をめぐるチキンレースについて。
みなさんはいかがお考えでしょうか?
 
 

*1:『民主主義の死に方』より、保守政治活動協議会でのトランプの発言。